URBAN FOREST「Baumkuchen」
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2022.09.20
施工金額 | 399万円(税込) |
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物件種別 | その他 |
リノベーション形態 | その他 |
リノベーション内容 | |
居住人数 | 1人 |
家族構成 | その他 |
築年数 | 39年 |
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エリア | 九州・沖縄 |
面積 | 40.00㎡ |
施工期間 | 1ヶ月 |
構造 | RC造 |
間取り
Before店舗形態
After店舗形態
⼿掛けたリノベーション会社
⼿掛けたリノベーション会社
路面電車の終着駅になる「藤崎宮前駅」から徒歩3分の立地に建つ8階建てマンションの1階。2件並ぶ店舗スペースの隣には、施主の奥様が以前から営むお菓子屋さんがあり、隣が空いたとの情報が得て、本物件を迷わず契約されたとのこと。
味気ない、ガランとした空間でしたが、街中の林業会社にしかできない表現を思い描き何度も打合せを重ねました。この場所でしかできない、ここから発信したい空間づくり、「山のショールーム」へのリノベーション工事が始まりました。
「森林と都市が共存する未来を」
ウッドショックの中、山林や建設現場で捨てられていく木の端材。
普段は林業会社の代表を務める施主が、利用価値を見出せない資源を、余すことなく活用するにはどうしたらいいのか。自問自答の先に辿り着いた答えが、この店舗。林業会社としては、これまで表現できなかった事を体現するための新しい挑戦へ走り出しました。
カウンターには樹齢100年の桧を使用。
荒材のまま倉庫に放置されてましたが、どうしてもこの板をカウンターに使いたいという想いが施主と一致して実現しました。来店された方が、手に触れて木の温もりを感じていただける立派なカウンターに姿を変えました。
店舗の中央に設置した大楠の根株は、お店の象徴でもあり、香木としての一面も。ドアを開けて一歩中へ入ると、癒される優しい香りに包まれた店内へ導いてくれます。
百年以上も少しずつ成長を続けた大楠の姿は、このプロジェクトも、そうありたいという想いと重なる姿があり、未来の森の担い手へ想いを受け継ぐべく、この場所のシンボライズとして愛される存在になりました。
店舗に並ぶ商品の多くは、捨てられるはずだった樹木の端材から生まれ変わったカトラリー、利用価値を見出せず山に残されていた林地残材を活用したプロダクト。フォレストリノベーションに取り組む林業会社が、自分達で運営する新しいお店が誕生しました。