裏を、表舞台に。

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施工金額 0万円(税込)
物件種別 その他
リノベーション形態 その他
リノベーション内容 家全体,水まわり,居室・その他,屋外
居住人数 32人
家族構成 その他
築年数 58年
エリア 九州・沖縄
面積 77.91㎡
施工期間 2カ月
構造 鉄骨造+木造

間取り

Before事務所

After飲食店

既存物件は、上通アーケードに面したテナントビルの2階部分と、その奥の裏庭に残された古い木造平屋から構成され、アーケード側から店舗の全体像は見えず、入口も小さい。細い階段を上り、さらに建物の奥まで進まなければ、裏庭や木造平屋の存在には気づくことができない。

また、鉄骨造のテナント部分と木造の離れは、建築年代や構造、雰囲気が異なり、一つの店舗として使うには動線や空間構成に多くの課題があった。

一般的には不利と考えられる奥まった立地と複雑な建物だったが、本計画ではそれらを解消すべき欠点ではなく、この場所にしかない魅力として捉えた。解体を進める中では、壁内部から鉱滓煉瓦(コウサイレンガ)、天井裏からは昭和初期の古い看板が発見された。

改修によってすべてを新しくするのではなく、建物に残された素材や記憶を読み取り、次の空間へどのように継承するかが計画の重要なテーマとなった。

熊本市の上通アーケード沿い。細い階段を上り、テナントビルの2階奥へ進むと、街なかとは思えない裏庭と古い木造平屋が現れる。
この少し不思議な立地をそのまま店の個性として捉え直し、誕生したのが「裏庭のもんじゃ」、通称「うらもん」である。

計画地は、ビル2階のテナントと、そのさらに奥に残された木造の離れからなる。

2階は「倉庫でもんじゃ」をテーマに、既存のラフな雰囲気を生かした無骨で活気のある空間とした。
壁や間仕切りには木目の突板を用い、畳ベンチの座面下には収納を設けることで、限られた面積の中に客席と機能を両立させている。

一方、裏庭に建つ木造平屋の「離れ」は、昔のおばあちゃんの家を思わせる素朴で温かな空間とした。
解体時に壁の中から現れた鉱滓煉瓦(コウサイレンガ)や、天井裏に残されていた昭和初期の古い看板を意匠として生かし、空間の積み重ねてきた記憶を引き継いだ。

入口を探し、階段を上り、奥へ進み、裏庭と離れへたどり着く。店舗として不利にも思える立地条件を、店を発見する楽しさへと変えている。

まちの裏側に取り残されていた空間を、人が集い、語らい、また訪れたくなる場所へ。建物の不便さや古さを消すのではなく、この場所にしかない価値として表舞台へ引き出したリノベーションである。

⼿掛けたリノベーション会社

有限会社中川正人商店(ASTER)

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所在地 〒862-0976 熊本県熊本市中央区九品寺2-4-26
対応エリア 熊本県
連絡先 096-372-6882

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有限会社中川正人商店(ASTER)

一般社団法人リノベーション協議会

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