畳を再定義する。都市でチルする賃貸暮らし
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| 施工金額 | 927万円(税込) |
|---|---|
| 物件種別 | マンション |
| リノベーション形態 | 賃貸リノベーション |
| リノベーション内容 | 家全体,水まわり,居室・その他 |
| 居住人数 | 2人 |
| 家族構成 | 二人暮らし |
| 築年数 | 52年 |
|---|---|
| エリア | 関西 |
| 面積 | 49.50㎡ |
| 施工期間 | 2ヶ月 |
| 構造 | 鉄筋コンクリート造 |
間取り
Before2LDK

After1LDK

⼿掛けたリノベーション会社
株式会社アートアンドクラフト
| 所在地 | 〒530-0043 大阪府大阪市北区天満2丁目6-20 |
| 対応エリア | 大阪府・兵庫県・沖縄県 |
| 連絡先 | 06-6443-1350 |
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1974年築の分譲マンションの一室。長年、施主の実家として使われてきた住戸を、相続を機に賃貸住宅として活用したいという相談から計画がスタートしました。
立地は梅田から一駅の「塚本」。利便性は高い一方で、築52年・専有面積49㎡という条件では、性能や設備だけで新築や築浅物件との差別化を図ることが難しく、市場では競争力を持ちにくい状況でした。
一方で、窓の外に広がる神社ビューは、この住戸だけが持つ資産。築古ストックでも、立地資産と素材の選択によって市場で選ばれる住まいへと再編集することが、本計画のテーマとなりました。
また大規模修繕によって外部サッシが複層ガラスへ更新されていたことも、より快適な室内環境が確保される点でメリットとなり、窓際を過ごしやすい場所へと転換していく上で後押しとなりました。
「畳は古い」「使い方がわからない」そう敬遠されがちな畳を、忙しい都市生活者が心身を回復する“チルする場所“として再定義しました。
ターゲットに設定したのは働き盛りの20~30代の共働きカップル。自宅にいる時間は長くなくても、「家ではゆっくり過ごしたい」というニーズに応えられる賃貸住宅を目指しました。
現地で最も印象的だった窓の外に広がる神社ビュー。豊かな緑が広がり、都市の中とは思えない静けさを感じられる環境がありました。この魅力を最大限に活かす方法として選んだのが畳です。「寝転んで、ゴロゴロして、神社を眺めながらくつろげる」この体験こそが、この住戸ならではの最大の価値になると考えました。
当初施主からは「また畳を入れるの?」と懸念の声もありましたが、和風を演出するためではなく、休息を生む素材としての価値を提案し、共感を得ていきました。また耐久性・メンテナンス性に優れた和紙畳を採用することで従来の畳への不安を解消するとともに、既存床の不陸調整費が抑えられ、工事費の圧縮にも繋がりました。
募集開始後の内見には想定していた20代カップルが来場し、共感を得ることができました。神社ビューと畳を組み合わせることで景色を「見る」だけではなく、「そこで過ごしたくなる」体験へと転換。「チル(のんびり・リラックス)」という現代的な感覚へ定義し直し、築古ストックに新たな市場価値を生み出しました。