リノベーションコラム

介護のためにリノベーションする場合

2019.12.26
  • 持ち家 税金/補助金
  • 持ち家 その他
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自宅で介護が必要になった時、リフォームやリノベーションを検討する場面に遭遇する。介護のためのリノベーションは、一概にこれが正解というのはなく、病気によって必要な工事内容が変わる。歩行が不自由な場合、歩行はできるが目が不自由な場合、認知症の場合など、人によって必要な介護内容は様々だ。考え方としては、介護される側も、介護する側も安心できるように検討すると良い。

どんな工事内容にするか


まずは担当医師、ケアマネージャー、福祉専門相談員などに相談し、必要な工事内容を検討しよう。
よくあるのがトイレやお風呂の介護リフォームだ。トイレは手すりをつけたり、広くしたり、扉を引き戸にしたり、トイレの場所自体を変更したりなどあるが、手を洗うための洗面化粧台もどうするか同時に検討しよう。車椅子で移動しなければならない場合は、洗面台の下の部分の収納スペースは無いものを選ぶと良いだろう。
お風呂は広くしたり、段差をなくしたり、手すりをつけたり、間口を広げたり、床材を滑らないものに変更するなどある。介護をうける側が料理ができる場合は、キッチンも車椅子でも利用できるようにする人もいる。


間取りも検討

トイレやお風呂などのスペースを広げる場合は、その他の部分が狭くなるわけだが、間取りも同時に検討すると良いだろう。廊下の幅を広げたり、寝室のすぐ近くにトイレを移動するなど、暮らしやすくするために全体的に検討することが望ましい。


ヒートショック対策

高齢者が亡くなる原因の一つが室内の温度差によるヒートショックだ。これを改善するためには、断熱改修が必要となる。よく電気カーペット、電気毛布、便座を温める、電気ストーブを設置することをすすめられると思うが、これらは光熱費、電気代が高額になる原因となるため、好ましく無い。温度差が生まれる原因を無くすことが重要だ。その原因とは、断熱性能の低さだ。断熱リフォーム、断熱改修をし家の中の温度差が生まれないようにすることが一番の近道だ。断熱改修をすると、家全体が快適になり、暖冷房代が安くなるのでメリットが大きい。

リノベーションの費用

介護・バリアフリーのための工事は、介護保険、市町村の補助金を利用できる。工事費の一部を補助してくれるのだが、事前申請が必要なので注意だ。断熱改修をする場合は、省エネ関連の補助金制度の対象になる可能性もある。リノベーション企業と工事内容を打ち合わせるのと同時に、補助金などについて相談してみよう。

一般社団法人リノベーション協議会

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