リノベーションコラム

ネコが楽しめる空間をつくる

2019.12.28
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猫は犬と違い散歩をさせることは少なくほとんどが家のなかで過ごします。また猫は上下運動を好む動物です。室内でも動き回れる通り道や遊び場をつくると猫の運動不足やストレス解消につながります。大切な家族の一員である猫に喜んでもらえるキャットウォークをつくってみませんか。

「安全に配慮したキャットウォーク」

猫は後ろ向きに歩くことが苦手です。方向転換もあまり得意ではないため行き止まりを作らず二方向から出入りできるようにしましょう。多頭飼育の家では猫同士が鉢合わせした時のために25cm以上の幅の通路が必要です。

猫は高いところにあるプライベートなスペースを好みます。キャットウォークの高所に穴の開いた猫ボックスを作ると居心地の良い場所になります。またキャットウォークの直線距離が長いと猫は全力疾走したくなります。途中でクランクさせるほか猫ボックスを要所に配置するなど工夫が必要です。直線距離は長くても3m以内としましょう。

高いところからジャンプすると猫の体重よりも大きな負荷がかかるので、設置する壁は補強が必要です。強度は十分に検討し余裕をもって製作してください。

「使いやすいキャットステップ」

キャットステップ(猫専用階段)は大きすぎると人の邪魔になってしまいます。最小寸法で幅15cm程度ですが、ぽっちゃり猫を考えると20cm程度はとりたいところです。

猫が楽にジャンプできる高さと距離を保つことも大切です。50cmくらいは楽にジャンプできますが老猫になった時も考えて20cm程度に抑えておき、アスレチック的に一部高さや勾配を変えるのもお勧めです。

「素材にもこだわりを」

猫の肉球は敏感です。触り心地の良い素材で作りましょう。滑りにくさや触り心地の良さを考えると木材を使用することが好ましいです。カーペット素材も猫に好まれます。安全であまり高くない位置の一部分をアクリル板などで作成すると下から肉球が覗けて人も楽しめますね。いずれにしてもお手入れのできる高さと素材を心がけましょう。

猫にとって魅力的な場所の条件は「外の景色が眺められる」「日なたぼっこができる」「室内の動きを観察できる」などです。猫にとって使いやすい空間を計画することが第一ですが、ちょっとした工夫で一緒に暮らす人にとっても満足できるオリジナルのキャットウォークを作りたいですね。

一般社団法人リノベーション協議会

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