ふつうの賃貸

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施工金額 736万円(税込)
物件種別 マンション
リノベーション形態 賃貸リノベーション
リノベーション内容 家全体,水まわり,居室・その他,断熱改修
居住人数 2人
家族構成 二人暮らし
築年数 28年
エリア 首都圏
面積 62.58㎡
施工期間 3ヶ月
構造 RC造

間取り

Before3LDK

After1LDK

一般的に賃貸は家賃や駅徒歩・間取りで条件を絞る。中古購入+リノベでふつうになりつつある部屋数を減らすプランも、断熱性能も、建材へのこだわりもコストをかけ入居者が決まるのだろうか…と不安が募るオーナーは多い。私たちも当初は2LDKの想定だった。だが住まいの本質とは?と施工担当が1LDKを提案し、工事中に変更。

正直人気とは言い難いエリア。しかし街の刺激になる人を増やしたい。希望を持ってプランを決めた。家賃は相場の1.5倍。挑戦だ。
結果、1組目で入居者が決まった。「心に光と風が満ちます」と入居後嬉しい言葉ももらった。

賃貸を持つオーナーは街への影響力も大きい。
リノベーションは社会課題を解決するツールであり、状況は好転できる。今回の事例が悶々としているオーナーへ背中を押すことを願う。
いつかこんな賃貸ふつうでしょ〜と鼻で笑われるだろう。そのとき私たちはきっとニヤける。

春になると桃の花が咲き誇り、かつて桃の里と呼ばれた面影が今も残る。近くに小さな農地が点在し、見晴らしが良い。観光地化されていない住宅街は穏やかだ。しかしここで生まれ育ったオーナーは街の少子高齢化を実感している。「空室に悩んではいない。でもこのままじゃいけない。」賃貸だからできることを探していた。
2025年4月、新築の省エネ基準適合が義務化された。やがて中古物件にも広がる可能性もあり得る。そして幼い頃から環境教育を受けてきた、いわゆるSDGsネイティブも消費者の主役になってくる。環境配慮や家賃+光熱費のトータルコストで賃貸を比較する時代はすぐそこだ。
そこでまず断熱改修で断熱等級5相当を実現。窓は二重窓+ペアガラスを設置。間取りは3LDKから1LDKにし、風通しを改善した。広々としたリビングのカーテンレールは暮らしに余白を残した。
壁面は自然由来で光の陰影が美しい塗料を採用。塗装は原状回復時にゴミが出ず、メンテナンスもタッチアップで済む。今回「家に関心を持つ人を街に増やしたい」というオーナーの想いから、4日間の塗装ワークショップを開催。建築家、地主、DIY好き、夏休みの子供など地元の皆さんが集った。汗を流して塗った空間は愛おしい。
住宅への興味から暮らしを見つめると、おのずと窓の外へ視線が広がる。一室が人を変え、人が街を変えていく。賃貸はその橋渡しになれると信じている。

⼿掛けたリノベーション会社

所在地 〒213-0001 神奈川県川崎市高津区溝口2-15-1
対応エリア 東京都・神奈川県
連絡先 044-829-3324

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