運河沿いの洞と箱
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2025.09.19
施工金額 | 1,600万円(税込) |
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物件種別 | マンション |
リノベーション形態 | 中古を買ってリノベーション |
リノベーション内容 | 家全体 |
居住人数 | 2人 |
家族構成 | 二人暮らし |
築年数 | 50年 |
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エリア | 首都圏 |
面積 | 61.64㎡ |
施工期間 | 4か月 |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
間取り
Before3LDK
After1LDK
⼿掛けたリノベーション会社
株式会社水雅
所在地 | 〒166-0015 東京都杉並区成田東4-29-7 |
対応エリア | 埼玉県・東京都・神奈川県 |
連絡先 | 03-3318-6177 |
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2018.08.16
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- ファミリー
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- 居室・その他
⼿掛けたリノベーション会社
北側を川に面することから斜線緩和による高層化を可能とし、南側は下町の低層住居地域のため、南北に開けた都市環境が特徴的でした。
食寝分離、1世帯家族を前提とした短冊状の間取りと、これを効率良く配置することを目指した短冊状の躯体区画形状です。
短辺方向、長編方向をそれぞれ分割した間取りは、かつての社会状況への一般解でしたが、下町に繋がる豊かな都市環境を活かしきれていないと感じました。
一方で環境条件としては住戸前面の階段室躯体が、運河からの風を捉えるウインドキャッチとして働くことで、風の抜けを感じる住室でした。
高度成長期に大量供給された普遍的なLDKプランの板状高層マンションの多くが住み替えタイミングを迎えています。このような物件の多くが再販商品として整備されていきます。一方で建築家によるリノベーションの文脈においては、強度を持った環境的強みのある物件が選定されることが多い傾向にあります。
そんな今設計者の自邸における試行として【自分たちの暮らし方の個別解として建築化すること】を考えつつ【集中的にストックされた一般的な形式を、都市環境と接続するインフラとして再ストックすること】との両立を目指しました。
周辺は⼩規模商店や低層住宅が並ぶ下町の雰囲気と、運河や公園による⾃然が併存した豊かな環境が特徴です。運河に正対する板状⾼層住宅を都市地形的構築物として捉え、洞⽳を穿つように南北を繋ぐワンルーム状の構成としました。
効率的に整理した水廻りや、光を引き込む棚壁、生活に合わせて可変する可動棚など、都市環境と繋がって住まうインフラとしての地を整えています。
一方で寝床やキッチン、食卓可動台など、⽣活の諸機能は私的な暮らし⽅への個別解として床壁から縁を切るように箱状ボリュームとして配置し、暮らしの個性としての様相を表現しました。
設計者の職能として【特殊解】である暮らしを形に落としこむことを試行しながら、都市や社会を読み込んだ【一般解】を提示し続けたいと考えています。