本好きの本好きによる本好きのための…本気の家
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2023.09.13

施工金額	2,100万円（税込）
物件種別	マンション
リノベーション形態	中古を買ってリノベーション
リノベーション内容	家全体,水まわり,居室・その他,断熱改修
居住人数	3人
家族構成	ファミリー

築年数	35年
エリア	首都圏
面積	163.04㎡
施工期間	4ヵ月
構造	SRC

間取り

Before4LDK

After3LDK+WIC

備考

企画（ASSY）：株式会社TOOLBOX

敷地は、公園と隣接した緑豊かで閑静な住宅街の中にあるマンション。
日当たり風通り良好な3面採光、窓からの眺望に思わず息をのんでしまう開放的な住戸。
専有面積163㎡という圧巻のスケール、施主様はこの物件との出会いでマンションリノベーションを決意。

ご夫婦揃って無類の「本」好き。コレクターの域に達する数の蔵書とともに理想の家づくりがスタート。
お二人が選んだのは、木材、白壁、躯体など「素材感があって長くつかえるもの」をキーマテリアルとする定額制リノベーションパッケージ「ASSY（アシー）」での施工。ASSYは、内装建材、住宅設備、インテリア商品の企画・開発・販売をする株式会社TOOLBOXが提案する中古マンション向け定額制リノベーションパッケージ。
ショールームへ何度も足を運び、素材感や経年変化イメージを掻き立てた。

画角におさまりきらないほど広いLDK。
元々備え付けだった窓際の収納は、扉を取り払い、本のみならず自由に使える収納スペースに。実はこの窓枠の上部にも、文庫本サイズの本が収まる棚板が備わっている。
腰窓の落下防止用手すりに、衣類を天井吊りするアイアンハンガーパイプを用いるところは、まさにASSYの遊び心。
壁面の本棚もまた、高さ20cm×奥行20cmと文庫本がぴったり入るサイズ。壁の形に合わせてカットしたラワン材の棚板
を壁に飲み込ませ、棚受け金具も最小限に造作。
玄関を入ってすぐのエントランスホールには、手持ちの本棚をレイアウトして「小さな図書館」を構想中。愛読書のためのストレージ無双に終わりはない。

どの本にもそれぞれに思い入れがあり、何年先も今日と変わらぬコンディションでいて欲しい。
愛してやまない蔵書の保管を考えるうえで「湿気」は大敵。
この蔵書収納プランニングには、ストレージという視点のみならず、風の通り道を確保するというテーマも含んでいる。
天井に沿って部屋から部屋をまたぐダクトや、書斎、子供部屋、WICの欄間の室内窓、ラワン材の引き戸は風を通らせるためのコンポーネント。パントリーやニッチスペースには扉を設けず、人も風も心おきなくこの空間を回遊している。