移ろう広場、寄り添う巣箱
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2026.08.27
| 施工金額 | 2,236万円(税込) |
|---|---|
| 物件種別 | マンション |
| リノベーション形態 | 中古を買ってリノベーション |
| リノベーション内容 | 家全体 |
| 居住人数 | 2人 |
| 家族構成 | 二人暮らし |
| 築年数 | 14年 |
|---|---|
| エリア | 首都圏 |
| 面積 | 82.58㎡ |
| 施工期間 | 約4ヶ月 |
| 構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート |
間取り
Before4LDK

After1R

備考
【不動産仲介・設計・施工】ゼロリノベ(株式会社groove agent)
⼿掛けたリノベーション会社
株式会社grooveagent
| 所在地 | 〒107-0061 東京都港区北青山2-12-42 秀和第2北青山レジデンス705号室 |
| 対応エリア | 埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県 |
| 連絡先 | 03-6902-1941 |
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⼿掛けたリノベーション会社













施主夫妻がかねてより自然や文化に富んだこの街で暮らしたいと思っていた中で、本物件は探し出された。
ところが内見で目に入ったのは、日中でも薄暗い一本の細長い廊下。扉が並び、幾つもの部屋に細切れにされた普遍的な間取りだった。
一方で80平米を超える角部屋という、光をたっぷり享受できるはずのポテンシャルも併せ持つ。
大きなリビングに、在宅ワーク用のスペース、将来は子ども部屋が必要になるかもしれないという現在から未来に至る要望に加え、北欧留学時代に見た、自然の中に佇むサマーハウスでの暮らしに感銘を受け、素朴で心地よい佇まいを新生活でも大切にしたいという施主の思いもあった。
物件の長所を活かし、一つではない要望に応えながら快適な住まいへ引き上げることが課題に。
大規模マンション故に避けられない柱や梁を、空間コンセプトを損ねずに目立たなくさせることも、求められた工夫である。
今一度、住まい手と家の関係性を再構築する。
nLDKという住宅形式は汎用性に富んでいる。だが、「今を暮らそうとしている私たち」に真にマッチしているのだろうか。「これからも暮らしてゆく私たち」にも寄り添い続けてくれるだろうか。
刻々と変わる暮らしの中で、使いやすい家の定義も都度変わる。在宅ワークが一般化した今、仕事という要素も暮らしに交わりつつある。
柔和な施主夫婦の「今」と「これからの日々」に寄り添う住まいを考えると、大きな広場とその周りに小さな家々が連なる町の風景が思い浮かんだ。
広場に見立てた大きな空間は、賑やかな場所と静かな場所とで緩やかに移ろっている。家族で団欒したい時も、相手の気配を感じつつも読書にふけっていたい時も、広場は受け入れる。
対照的に最小限の広さを持たせた個人的な居場所を、複数の巣箱に見立てる。時と用途に限定されないこれらの居場所を、広場を囲うように外部との中間に配置する。どこにいても巣箱越しに差し込む外光が丁度良い。
広場と巣箱の境を仕切る壁には、開口を設けるだけに留めた。住まいの今後のカスタマイズを容易にするだけでなく、各所が仕切られつつも繋がっている。
その時々の暮らしに、あるいは仕事に、いつかは子どもの居場所にも。一日の中で、これからの生活の中で。この家は移ろいながら役割を変えて、住まい手に寄り添い続ける。