世羅食堂 町の記憶を、次の風景へ

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施工金額 5,200万円(税込)
物件種別 戸建
リノベーション形態 持ち家をリノベーション
リノベーション内容 家全体,耐震補強,断熱改修
居住人数 5人
家族構成 その他
築年数 76年
エリア 中国・四国
面積 168.00㎡
施工期間 9ヶ月
構造 伝統工法・在来軸組工法

間取り

Before既存間取

After改修間取

かつて町のシンボルとして親しまれた建物は、表側を仕出屋、奥側と2階を住居として利用していた。時代とともに増改築を重ねた結果、複数の建物が重なり合い、水路の上を跨ぐなど、複雑な構成となっていた。必要以上に増えた床や建物の負担、構造的なバランスへの不安を抱えていた。そこで今回、必要な機能と空間を整理し、減築によって建物の負担・バランスを軽減し、そこから耐震補強を行なった。又、世羅の厳しい冬(4地域)にも対応する断熱改修も行った。今回が建築基準法改正前で都市計画区域外ではあったものの、申請同様の計画を持った物件であり、既存建物の記憶を受け継ぎながらもこれからの地域の場に必要な性能を整えることとした。

世羅町小国に佇む世羅食堂「和るつむぎ堂」は、戦後初期、地域の中心的な役割を担った仕出屋兼住居を再生した地域食堂である。少子高齢化により長年空き家となっていた建物を、壊すのではなく「残す」という選択をし、地元企業が社員の健康的な食事提供と、地域の人々が集う交流の場・食の場として再び町に開いた。

世羅高原の豊かな自然が育む野菜、果物、牛肉、発酵食品などを手料理として提供し、地域の食と人をつなぐ。観光で訪れる人にも世羅の食材や暮らしに触れてもらい、地域の魅力を発信する場となっている。

建築では、古いものを新しく置き換えるのではなく、「残せるものは残す」を基本に、既存の柱・梁・桁・石などを活かし、地域材と手仕事を組み合わせて再生した。複雑な増改築を繰り返してきた建物は、減築によって負担を整理し、耐震補強を行った。さらに、世羅の厳しい冬に対応する断熱改修を施し、建物の記憶を残しながら、これからの暮らしに必要な性能を与えた。

新旧の構造や素材が混在しながらも、それぞれの個性とバランスを見極め、調和させる。かつて町の風景をつくっていた建物を、今度は「食」と「人」が集まる場所として蘇らせた。記憶を壊さず、性能を高め、地域の未来へつなぐ。世羅食堂は、世羅の新しい日常となる、懐かしくも新しい地域の食堂である。

⼿掛けたリノベーション会社

株式会社ラーバン

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所在地 〒731-5102 広島県広島市佐伯区五日市町石内943-1
対応エリア 広島県
連絡先 082-926-4188

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