マンションをリノベーションするときに考えたいのが断熱リノベーション。冬暖かく、夏涼しい環境で過ごしたいですよね。
「断熱って壁の話だよね」と思っていませんか?実は夏の熱気は窓から約70%、外壁から約10%入り、冬は窓から約50%、外壁から約20%の暖気が外に出ていきます。
いちばん重要なのは「窓・開口部」の断熱なのです。
マンションの中間層中住戸の場合、2面が外気に接していることになります。その2面にある窓を二重窓にすることで部屋の保温・保冷効果が高まり冷暖房費を約20%削減することができます。(中間層中住戸の場合)
さらに冬の晴れた日にはカーテンを開けて日差しを取り込み、夏はすだれなどの日よけを設置して直射日光を遮る工夫をすることでさらなる冷暖房費削減の効果が得られます。
電気料金はこの10年で約25%上昇しました。世界的に石油の需要は高まり続け、原油価格の高騰により今後も電気料金は上昇すると考えられます。電気使用量を抑えるためにも断熱性能を上げることは極めて重要です。
壁の断熱工事は費用・時間もかかると同時に工事中は日常生活への支障も考えられます。しかし二重窓工事は短時間で可能なだけでなく、かけた費用にたいして部屋全体の断熱性能を上げる高い効果が見込まれます。
窓の断熱工事を行い、部屋の断熱効果が高まるとさらにメリットがあります。断熱性能にあわせた正しいエアコンを選ぶことでさらに光熱費の削減をすることができます。
エアコンカタログの「〇畳用」表示は1964年からJIS規格が変わってなく無断熱住宅を想定して記載してあります。高断熱住宅なら実際よりも少ない畳数表示のエアコンで十分効果を発揮することができます。
電力中央研究所【ASST】のエアコン選定支援ツール(https://criepi.denken.or.jp/asst/)でおすすめのエアコン能力のシミュレーションができます。
住みながら我が家のフルリノベーションを行うのはハードルが高いなと感じるかもしれません。窓の断熱を見直すだけで室温が変わります。行政の補助金なども活用できるケースもありますので調べてみてください。生活もお財布にも快適なリノベーションを考えてみませんか。
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