納屋と団地、小さなまちの職住一体のカタチ
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2022.09.13
施工金額 | 800万円(税込) |
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物件種別 | その他 |
リノベーション形態 | 持ち家をリノベーション |
リノベーション内容 | 家全体,水まわり,居室・その他,屋外,その他 |
居住人数 | 1人 |
家族構成 | その他 |
築年数 | 62年 |
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エリア | 関西 |
面積 | 49.00㎡ |
施工期間 | 1年3ヶ月 |
構造 | 木造 |
間取り
Before納屋
Afterレンタルスペース
備考
【納屋naya hoccorito】:https://www.instagram.com/naya_hoccorito/
【hoccorito】団地(コーポラスはりま西I棟)レンタルスペース:https://corporas-harima.com/
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築60年以上の大きな民家。敷地の隅に佇む納屋は、古い農機具や家財道具が詰まったまま使われておらず、「まちのためにいかしたい」と考えられたのが今回のきっかけ。
焼杉壁に囲われ窓も少ない納屋を「人が集まる場所」にどう変えるか、が大きな課題だったが、「入りやすさ」や「お店らしさ」が必要だと感じ、思い切って道路に面した壁を取り払い、全面ガラス張りに。表情が一変、採光もよくなった。また、梯子でアクセスしていた二階は、手前半分を撤去。吹き抜けが開放感をもたらすと同時に、二階部分を収納として使える安心感も生まれた。「なるべく原形を残し、心地よい空間に」というリクエストに応え、新しいものは極力加えず「取って整え、使いまわす」を意識。裏にあった格子戸を玄関に移設したり、梯子を2階部分の手すりにしたり、切った木材を補強材にしたり。同じ年月を過ごした要素同士はなじみがよく、全体的に心地よい空間が出来上がった。
約60年前、施主様が子どもの頃に建てられたご実家の納屋をレンタルスペースにリノベーション。ノスタルジックかつ洗練された外観は、住宅街で凛とした存在感を放ち、元が納屋とは思えないほど。道路に面した壁をガラス張りに変えたことで、通りすがりの人が気軽に入りやすい雰囲気になった。
「心地よい空間には人が集まる」という施主様の考えを反映した内部は、できる限り残した“古き良き”原形を愛でながら、ガラス面や吹き抜けによる開放感も感じられる、まさに居心地のいい空間。お花屋さんや書道教室、お菓子販売、写真撮影、演奏会など、様々なジャンルのクリエイターの発信場所として約9㎢の小さなまち・播磨町に活気をもたらしている。
実は施主様は約10年前、ここから徒歩5分の場所に所有する団地1棟をリノベーションし、職住一体型のクリエイティブ拠点に。町外から移住したクリエイターが各戸に住みながら、共有スペースを「第二の部屋」として活用・発信できる環境をつくってきた。今回、より駅近で人通りも多いご実家の敷地内を団地のクリエイターの発信場所の第二弾としてまちに開くことで、より多くの人とつながる場所にしたいと考えた。先日、飲食に関わるクリエイターのために裏にあるもう1棟の納屋にキッチンを増設、2棟を扉でつないだ。将来的には母屋や庭、ガレージの活用も構想中。団地から納屋へと拡がった発信拠点は、まだまだ進化を続けていく。