モノづくり業界の未来(人財)を創る
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2023.09.18

施工金額	2,000万円（税込）
物件種別	その他
リノベーション形態	その他
リノベーション内容	その他
居住人数	30人
家族構成	その他

築年数	34年
エリア	関西
面積	100.00㎡
施工期間	80日
構造	重量鉄骨造

間取り

Beforeoffice

Afteroffice

プロダクトやビジュアルにとどまらず、企業経営からサービス、人材育成など、幅広い分野で「デザイン」の視点を導入する動きが進んでいます。「いいモノ」を真摯につくれば売れる時代は終わり、経営や戦略、サービスに「デザイン」「コミュニケーション」が必要だと気づいたのが、「大晃機械製作所」の3代目・明石社長です。年々先細りしている人材採用。「地道なモノづくりの会社では、毎年採用を募集しても人が来ない。」そこで、空間をオシャレに振り切れば、若い人たちが働きたいと思ってくれるのではないか?。そこで、会長や社員、取引先が使う、３階の昭和な事務所（会長室＋応接室＋ミーティングルーム）をリノベーションすることになりました。

「大晃機械製作所」は創業70年、モノづくり一筋の会社です。電力業界向けに、インフラを支える専用機を長年製作し続け、近年では工場の自動化ニーズの高まりを受けて、ロボットを使用した自動化設備の依頼も多く引き受けるようになりました。「B to B企業だけに、『いいモノをつくれば売れる』と長年モノづくりにこだわってきましたが、近年勉強会などに参加し、いいモノをつくるのは当たり前、これからはブランディングの時代だと社会の変換点に気づかされました。

リノベーションのイメージは、インダストリアルな雰囲気と温かみが感じられる素材感の融合。「大切なのは物語を紡ぐこと。モノづくりDNAは継承しつつ、新しい扉を開ける。そんな物語をデザインして欲しかった」。フロア全体の天井をぶち抜き、剥き出しの鉄骨造にオークの無垢床、ラクトの板張りを合わせて、カフェ的空間をつくりました。新しい空間に社員たちのモチベーションは上がり、モノづくり大好き人間が喜ぶデザインに顧客満足度もアップ。そして一番の目的だった雇用ですが、「この会社ならクリエイティブなことができそう」と来年4月入社の内定者が5名決定。うれしい報告を受けました。