リノベーションコラム

長生きできるネコとの暮らし

2019.11.28
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近年は空前の猫ブームといわれていますね。

一昔前には自由に外に出て食事や寝るときに家に帰ってくる半外猫が多くいました。しかし現在では猫の交通事故や伝染病の問題を避けるために「完全室内飼い」が推奨されています。

室内飼いの広がりやフードの改良、医療の進歩などによって猫の寿命は延び続け、平均寿命は15歳を超えるともいわれています。この長寿命化により、人間と同じく猫もバリアフリー問題に直面することになりました。

猫に優しい住まいをつくることで人間にとってもバリアフリー問題を解消することができ人にも優しい住まいをつくることにつながります。

「設計力でいたずらを防ぐ」

猫はとにかく動いているものや、ぶら下がっているものに興味をもちます。そのためコンセントやコードは絶好の絶好の遊び道具です。猫に気づかせない、触れられない電気設備計画をしましょう。

コンセントは通常20cm程度の高さに取り付けられますが、スプレー行為やプレートカバーへのいたずらを防ぐためにも床面から50cm以上高い位置に取り付けましょう。そうすることで高齢者もコンセントの抜きさしがしやすくなります。

「猫も人も気持ちよく」

高齢になると自分で体温調節が難しく寒がりになる猫が多くなります。特に冬場はいつでも暖をとれるよう床暖房を検討するのもよいかもしれません。もちろん人間にとっても床暖房の輻射熱はとても快適に過ごせます。ただし低温やけどには十分注意を。

猫にとって適度な室温は20~26℃程度。人間と同じで室内の各所で気温差が大きいと身体に負担がかかるだけでなく、動くこともおっくうになってしまいます。各所で大きな温度差が出ない工夫と人間が不在の時でも室温が下がりにくい住宅づくりが大切です。

「快適な空間づくりは換気から」

猫・人ともに快適な住宅づくりに換気は必須です。換気が不十分だと、猫から出る抜け毛などがアレルゲンとなり人間にも影響がでてきます。

また猫の嗅覚は人間の数万から数十万倍だともいわれています。給気口から入ってきた外気や外出先から戻ってきた家族について野良猫のにおいをストレスに感じてしまう猫もいます。できるだけ汚れた空気を排気して室内空気環境を改善するように努めましょう。

猫が家の中で自由に行動できるよう工夫を凝らしてあげるとストレスが減り長寿命につながります。猫も人間も長生きできる住環境を目指しましょう。

一般社団法人リノベーション協議会

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