リノベーションコラム

イヌと暮らす家【素材編】

2019.11.28
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家族構成を尋ねると「夫婦と子供2人、犬1匹」など、もはや家族の一員として数えることも珍しくありません。そんな大切な家族の一員として今は一戸建てでも室内飼いが主流となっています。家のなかで暮らす犬にとって快適な空間づくりを考えてみましょう。

「イヌが喜ぶ床材」

人間も堅い床は足腰の負担になりますが、犬も同じ。日本の室内犬の約8割が腰を悪くしているというデータもあるといいます。犬と暮らす家はまず床材にこだわりましょう。表面が円滑なフローリングなどの床材は、犬にとって好ましくないというのが常識。犬も歳を取るとだんだん肉球が乾燥しやすくなり、若いうちは平気だった床材でも滑りやすく、足腰への負担も大きく腰を痛める要因にもなります。犬と暮らすうえで床材を選ぶポイントは犬にとってのメリットである「歩きやすさ」と飼い主にとってのメリットである「掃除のしやすさ」をどう両立するかが大切です。

一番のおすすめは無垢材の床です。杉や松は柔らかく、足が疲れにくい素材ですが、反面、爪傷などが目立ちやすいのがデメリットです。掃除のしやすさや傷つきにくい樹種はオークやウォールナット、チークなどです。無垢材は人間にも心地よく過ごしやすい空間をつくることができるでしょう。コルクカーペットやビニール系のフロアを選択するのも一つの方法です。

いずれにしてもトイレトレーニングをすませた犬でないと汚れが気になるので注意が必要かもしれません。

「犬にも人にもうれしい壁材・天井材」

壁に体をこすりつける癖がある犬の場合、いつも通る壁が汚れやすくなります。階段は壁際を昇り降りすることが多いので特に汚れが目立つ場所です。水拭きでき、傷のつきにくい表面強化型の壁紙を使用すると掃除がしやすく清潔に保つことができます。汚れだけでなく臭いも気になる場合、消臭効果のある珪藻土や漆喰などを選択するのもよいでしょう。ただし費用の点や汚れの取れやすさでは消臭効果のある壁紙を選んだほうがいいかもしれません。

またレトリバー系などの犬種はほかの犬種に比べてよだれが溜まりやすい犬種です。大型犬であるため首振りをしただけで壁や床だけにとどまらず天井まで汚してしまうこともあるので、天井材も機能性の高い壁紙を選んだほうがいいでしょう。

犬は飼い主と行動をともにしているときがもっとも幸せなのだといいます。犬種にあわせた適切な材料を選んで、人も犬も幸せな時間を過ごしてみませんか。

一般社団法人リノベーション協議会

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