リノベーションコラム

断熱材の種類

2019.12.09
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断熱材とは


断熱とは「熱が伝導や対流、放射により伝わるのを防ぐこと」を指し
断熱材とは「熱を伝えないように作られた材料のこと」をいう。

家づくりで言えば、「外からの暑さ・寒さを遮る」「室内を一定温度に保つ」
断熱材は寒さを遮るためのものではなく、夏は涼しく、冬は暖かい快適な家づくりを可能にする材料である。

断熱材が使用されている物として馴染みがあるのは、冷蔵庫やクーラーボックス。一般住宅で一番馴染みがある断熱材は「グラスウール」ではないだろうか?それではグラスウールはどのようなものか、またその他の断熱材はどのような種類があるのか、現代の生活には断熱材は無くてはならない存在。今回を機会にぜひ知って欲しい。

断熱材の種類は3つ


断熱材は大きく分けて「繊維系断熱材」「発泡プラスチック系断熱材」「天然素材系断熱材」の3つに分類される。

「繊維系断熱材」

ガラスを繊維状にしたもので、繊維の隙間に空気を閉じ込めた断熱材。

① 無機質系断熱材
【グラスウール】
最もスタンダードで比較的安価。 素材がガラス繊維でシロアリなどの害虫被害や火災に強いというメリット、防音効果もある断熱材。

【ロックウール】
鉄炉スラグや玄武岩などを高温加工してつくる石綿の一種。防音材としても利用されている。

②木質繊維系断熱材
【セルロースファイバー】
古紙を再利用した繊維で調湿性に優れ結露対策にも活用できる断熱材。 防火性能や害虫予防にも効果的であるため、オールマイティーな断熱材として利用されている。

【インシュレーションボード】
木材などの植物繊維で、環境に優しい原材料で作られた断熱材。 断熱性と吸音性に優れているのが特徴で、軽くて加工がしやすいため様々な部分に用いられる。


「発泡プラスチック系断熱材」

プラスチックを発泡させ、細かい気泡の中に空気を閉じ込めた断熱材。断熱性の高いガスを閉じ込めたものもある。

【押出発泡ポリスチレン】
ポリスチレンを連続して発泡させる製造方法で作られた断熱材。比較的水や湿気に強いのが特徴の他、シックハウスの原因となるホルムアルデヒドを含んでいないため安全性にも優れている。

【ビーズ法ポリスチレン】
粒状のポリスチレンを金型にいれて発泡させる製造方法で作られている。素材は水に強く軽い性質と耐久性があり、施工が安易で比較的安価なため利用範囲が広い断熱材。

【ウレタンフォーム】
フロンガスなどの発泡剤を加えて作った充填式の断熱材で、高い断熱性能と省エネ効果が期待できる。比較的高価な材料で、透湿性や耐久性に優れている。
【高発泡ポリスチレン】
ポリエチレン樹脂に発泡剤を加えて発泡させた断熱材。柔軟性や断熱性、防水性があり、燃えたときの有害性も少なく環境にも優しいとされている。

【フェノールフォーム】
フェノール樹脂に発泡剤、硬化剤などを加えてボード状に形成した断熱材。耐火性や耐熱性に優れ、炎をあてても有毒ガスがほとんど出ないため、不燃・準不燃材料の認定を受けている。

「天然素材系断熱材」

無添加で自然素材を利用している断熱材。環境に優しいが比較的高価。

【羊毛や炭化コルク】
羊毛を使用し、羊毛の衣服をリサイクルしたものが製品化されている。湿度を一定に保つ調湿性に優れていて結露対策には最適な断熱材。


以上、断熱材と一口で言っても多種多様なため、ぜひリノベーションする際には、施工業者に断熱材について詳しく聞いてほしい。

一般社団法人リノベーション協議会

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