ライフスタイルに合わせ、住まいを実現できる手法として認知されてきたリノベーション。
カッコ良い個性的なリビング・ダイニングや、使い勝手の良さそうなお洒落なキッチンなどは、様々なメディア、インターネット上のポータルサイト、SNSなどで見かける機会が多いと思う。その影に隠れがちなのが、お風呂やトイレ。
よほど写真映えがしない限り、事例集などで見かける事も少ないのでは?
最新の設備に入れ替えるだけで、掃除もしやすく快適な気分になってしまうため、それで終わりがちではあるが、毎日使う場所だからこそ、もう少しこだわるとより快適な場所になるのは間違いない。
リノベーションといえば、解体をして『自由に間取り』を変えられる所が最大のメリットとなるため、元あった場所から移動する事も可能となる。この際、重要になってくるのが「排水菅の位置」や「天井高」がどのぐらいあるのかで配置が変えられないケースもあるということを頭の片隅に置いて欲しい。
元場所から移動する場合、排水管を長くする必要があり、それに伴いある程度の角度(勾配)がないとうまく流れないため、必然的に高さも必要になってくる。それらをクリアにするために、床を上げて(高さ)で調整をするのだが、元々の天井高が低いマンションだと天井までの距離が近くなり圧迫感も伴ってくるため、注意も必要である。
木造の在来工法であれば融通が利くが、柱などの制約も出てくるため、いずれにしても設計士やコーディネーターと共に優先順位をつけていただきたい。
仮に位置を変えられなかったとしても、お風呂のサイズアップやトイレを広くするだけでも十分に快適度が増す。通常のユニットバス以外にも、ハーフバス(下半分だけユニットバス)にして、1面をガラス貼りにしたり好みのタイルやヒノキにしたりなどで個性的なお風呂にする事もできる。
トイレにしても同じで、単にタンクレスのデザイン性が高いものに交換するだけではなく、洗面脱衣所と同じ空間に置きホテルライクにする事も出来るし、広くして収納や本棚をつくり長く篭れる快適な空間にする事もできる。
地味な場所ながら、毎日使う場所だからこそ、より快適な場所にしていただきたい。
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