「リノベーション」の認知度は、ここ数年で急速に高まりました。リクルート住まいカンパニー(東京都中央区)の調査によると「リノベーション」の認知度は96.9%、関心度は52.1%で(2016年度の調査)で過去最高となり、特にリノベーションへの「関心度」は4年前の約1.8倍に急増したとのことです。
リノベーションへの関心が高まるとともに、住宅購入の選択肢に「リノベーション住宅」を検討する方が増えてきています。住宅購入は、何千万という人生で最も高額な買い物といわれています。購入時には、多くの方が「住宅ローン」を利用します。今回は、中古住宅購入時にリノベーションを行う場合の「住宅ローン」についてご紹介します。
リノベーション住宅を購入するには、ふたつの方法があります。
ひとつは「リノベーション済みの住宅」を購入すること。主に宅建事業者さんが売主の物件です。これらリノベーション済み住宅は売買代金を売主に支払うだけなので、通常の「住宅ローン」を問題なく利用できます。
もうひとつが、「中古住宅を購入し、リノベーションする」方法です。欧米では当たり前の住宅購入の方法ですが、日本でも多くの方が「中古購入+リノベーション」にて住宅取得をするようになってきました。とはいえ、一昔前までは、住宅購入費用は住宅ローン、リフォーム・リノベーション費用は現金、という自己資金がある方のみの限られた選択肢でした。しかし、ここ数年で金融機関の対応は劇的に変化し、「中古購入+リノベーション」の費用をセットで住宅ローン利用できるサービスが次々に生まれてきています。
「中古住宅購入+リノベーション」を住宅ローン利用できる金融機関は非常に増えていますが、最終的にその購入者個人が利用できるかどうかは各金融機関によって個別の審査が行われます。
例えば下記のような内容です。
● 利用される方(購入者)の属性(年収や他の借入、勤続年数など)
● 購入する住宅の担保価値
● リノベーション内容が適正か否か
●中古住宅購入+リノベーションの合計費用が適正か否か
上記は、あくまでも参考例ですが、これらを勘案して、住宅ローンの利用ができるか否かが判断されます。
様々な要件を勘案して審査されますので、時間をかけてリノベーションプランを打ち合わせたのに住宅ローンが利用できず購入を断念する、ということも起こりえます。
そこで、「中古住宅購入+リノベーション」で住宅ローン利用を検討されている方は、金融機関の「事前審査」という制度を利用し、あらかじめ住宅ローンが利用できるか否かの確認をすることをお勧めいたします。
リノベーション会社の多くは、「中古住宅購入+リノベーション」の相談窓口をワンストップでできるサービスを行っています。当然、住宅ローン対応もできる会社が増えています。
住宅ローンを利用して「中古住宅購入+リノベーション」を検討する際には、住宅ローンの説明や事前審査、アドバイスもできるリノベーション事業者に相談しましょう。
自社でできなくても連携した金融機関や窓口を紹介してもらえる場合もあります。
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