「自分の趣味にあった雰囲気の住まい」や「自分たち(夫婦・家族)らしい快適な暮らし」のカタチは人それぞれ。そうした理想のカタチを実現する手段のひとつに、「リノベーション」があります。「何をするのかわかりにくい」などと漠然とした不安をお持ちの方のために、かしこくリノベーションを進めるツボをお教えします。
難しいと思われがちですが、ポイントを押さえれば意外と簡単にできるもの。まずは、リノベーションの全体像を把握することから始めましょう。
リノベーションは、「住まいの機能・価値を再生するための改修」「暮らし全体を考慮した住まい全体の改修」を指す言葉です。中古住宅のライフライン(水・電気・ガスなど)や構造躯体を更新して性能を高めたり、家族構成やライフスタイルに合わせて間取りや内外装を大きく変えたりする工事を意味します。
よく「リフォームとは何が違うの?」という声がありますが、一般的に古くなった設備や内外装を取り換える工事、「浴室」「キッチン」など住まいの一部のみを改修する工事を指すのがリフォーム。一方の住まい全体を刷新するリノベーションは、「今」や「これから」の暮らしに合った機能や価値を加え、現代のライフスタイルに合った住まいによみがえらせることを目的としています。
大きな流れを知っておけば、不安は小さくなるもの。リノベーションを考えるにあたって、まずは流れを押さえておきましょう。
雑誌やショールームなどを見て、「こんな家に住みたい」という理想像を固めておきましょう。リノベーション事業者の担当者に詳細なイメージを伝えられるとベターです。
理想のカタチを実現してくれるリノベーション事業者を選ぶことが、成功への第一歩。相談時の対応などをふまえて、安心して任せられる事業者を選びましょう。
さまざまなアイデアをもとに間取りや内装デザイン(壁の仕上げや床材など)について打ち合わせを繰り返し、基本図面などのプランをつくっていきます。
じっくり検討したプランを実現するとどのくらい費用がかかるのか、リノベーション事業者に見積書を出してもらいます。ここで、金額の確認と調整を行います。
設計プランが決まると同時に、工事金額も決まります。修正した見積書に問題がなければ、リノベーション事業者と正式に契約書を取り交わします。
施工中は担当者と一緒に現場チェックを行い、イメージどおりに仕上がっているかどうかを確認します。工事の内容によって、完了までの期間は異なります。
お客様立ち合いのもとで工事内容を確認し、工事完了確認書に署名・押印して保証書を受け取ったら完了です。リフォームかし保険に入る場合は、その説明を受けます。
趣味を追求したり、オンリーワンにこだわったり、ビンテージに憧れたり。自分らしい住まいづくりを愉しむ選択肢が増えたことで、「住まいを買うなら新築」という時代ではなくなってきました。近年ではリノベーションで理想の住まいを実現するために、あえて中古住宅を買うという方が増えています。
希望するエリアで希望通りの新築戸建や新築マンションを探すのに苦労する方は多いですが、中古なら条件に合った物件が圧倒的に見つかりやすくなります。また、中古住宅は値段(購入価格)が手ごろなだけでなく、実は新築よりも資産価値の目減りが少ないというのが大きな特長。費用を抑えて理想のカタチを実現できるのが、リノベーションと言えるでしょう。
どの事業者に依頼をしても、「満足できるリノベーション」が実現できるとは限りません。リノベーションに不安がある方は、リノベーション住宅推進協議会の会員企業にご相談ください。当協議会はリノベーションに関する技術水準や品質の向上などさまざまな活動をしており、お客様が安心して依頼できる体制づくりに取り組んでいます。
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