リノベーションコラム

住宅履歴情報の保管を忘れずに!かしこくリノベーションを進めるツボ

2017.11.01
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これまで、日本の住宅の多くは「つくっては壊す」というスクラップ&ビルドの考え方に則って建築されていました。しかし時代の変化にともない、現在の日本は「価値あるものを手入れしながら長く大切に使う」という"ストック型社会"への転換期を迎えています。こうした背景も、リノベーションに対する認知や人気が高まった理由のひとつです。

この流れを受けて2009年に始まったのが、国土交通省が施行した長期優良住宅の普及の促進に関する法律による「長期優良住宅」の認定です。長期優良住宅として認定を受けるには、「住宅履歴情報」の保管が義務付けられています。

住宅履歴情報ってどんなもの?

住宅履歴情報は、住宅の設計や建設工事、アフターメンテナンス、リフォーム、リノベーションなど、住宅に関わるできごとの記録を指すもので、いわば住まいの「履歴書」のようなもの。具体的には、住宅の図面や仕様書が住宅履歴情報に該当します。

住宅履歴情報を保管するメリット

住宅履歴情報の保管は「住宅の所有者」に義務付けられており、それによって享受できるメリットがあります。

将来的に売却する際に有利

不動産の売却時に行われる買い取り査定において、住宅履歴情報の有無によって資産価値が変動する傾向があります。将来的に住み替えを検討する場合、より好条件での売却が望めるため、住宅履歴情報はきちんと保管しておくことをおすすめします。

維持・管理の計画が立てやすい

竣工時の仕様はもちろん、その後に行われた修繕や改修などの記録を一覧できるため、維持・管理の計画が立てやすくなります。住宅履歴情報の活用によって最適な予算と工期を実現し、トラブルを避けて住まいを効率的に管理できるようになるのです。

「万が一」のときも迅速な対応が可能に

正確な住宅履歴情報がきちんと保管されていれば、災害や事故などが起こってしまった場合にも復旧への迅速な対応が可能になります。

まとめ

こうしたメリットを考えると、住まいの所有者にとって住宅履歴情報の保管は必須とも言えます。リノベーションを行う際は事業者がきちんと施工内容のわかる仕様書や図面を用意しているか、また保管しやすい形式で情報を提供してくれるかを確認しておきましょう。WEBで閲覧できるサービスを提供しているところもあるため、ご自身のニーズに合った事業者を選ぶことが大切です。

リノベーション住宅推進協議会の会員企業は、適切かつ正確な情報提供によって暮らしの安心・安全を実現しています。事業者選びにお悩みでしたら、ぜひリノベーション住宅推進協議会の会員企業にご相談ください。

一般社団法人リノベーション協議会

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