物件探しをはじめる際に必ずと言っていいほど質問としてあがるのは、おそらく『耐震基準』について。現在日本の耐震基準の最新版は2000年6月1日に施行されている。つまり耐震に関しては2000年6月1日以降に建築確認を受けている住宅は『現行耐震基準』となり、比較的安心できると言える。耐震基準のターニングポイントは1981年6月1日(約37年前)、2000年6月1日(約18年前)である。耐震補強など、耐震を強化する手法があるが、リノベーションと耐震補強は非常に相性が良い。なぜなら、耐震補強を行う場合、少なからず解体を伴う場合があり、リノベーションも解体を伴う場合があるため、リノベーションをする際に合わせて耐震改修することが一挙両得となる。
1978年6月発生の宮城県沖地震の住宅被害をきっかけに、1981年(昭和56年)6月1日に『新耐震基準』が施行された。1981年5月31日以前に建築確認を受けた住宅であれば『旧耐震基準』で建てられているということになり、1981年6月1日以降に建築確認を受けた住宅であれば『新耐震基準』で建てられているということになる。一般的に国の税制優遇などの耐震基準はこの『新耐震基準』を満たすものが条件とされていることが多い。
1995年1月発生の阪神淡路大震災の住宅被害をきっかけに、2000年(平成12年)6月1日に『現行耐震基準』が施行された。つまり1981年6月1日から2000年5月31日までに建築確認を受けた物件は『新耐震基準』で建てられたということになる。特に、木造住宅においてはこの2000年の改正は非常に重要である。『新耐震基準』の『新』を誤認してしまう方もいらっしゃるが、一番新しい耐震基準は『現行耐震基準』である。
Copyright ©2017 Renovation Council. All Rights Reserved.