それぞれのメリット・デメリットの把握が重要

住宅購入を検討する場合は、「新築物件と中古物件」「マンションと一戸建て」が天秤にかかり、さらに中古を選択した場合、「リフォームとリノベーション」の選択肢も出てくる。いずれも双方のメリット・デメリットを把握することが重要であるので比べてみることにする。

新築住宅vs中古住宅

「新築物件と中古物件」でいえば、わかりやすいのは価格の違いとなるが、それ以外を挙げれば、「新築物件」は、マンション・建売一戸建て同様に、必ずしも希望エリアに建築されるわけではなく、注文住宅に至っては、空き地がなければ話が始まらない。住みたい希望のエリアで見つけるなら、たくさんの選択肢がある「中古物件」に軍配が挙がる。また、新たに造成された住宅地や新築マンションはコミュニティが熟成されておらず、どんな隣人かわからない。購入前に売主、近隣からも町内会や周辺環境、コミュニティの状況などが伺えるのも「中古物件」を選ぶメリットではなかろうか。

マンションvs一戸建て

次の選択肢となるのは「マンションと一戸建て」でいえば、大きな違いはランニングコストとメンテナンスの考え方であろう。マンションの場合、メンテナンスは管理組合、修繕積立＋管理費、駐車場代、庭があれば月額使用料などが発生する。住宅ローンに加える出費は増えるが、しっかりとした共有部の管理やセキュリティと定期的なメンテナンスが行われる。それに対し、一戸建てはマンションのような毎月の出費がない代わりに、十数年後に控えたメンテナンス費用の積立計画や、庭の手入れなどは自身で行わなくてはいけない。ただ、町内や近隣とのお付き合いも増えるが、集合住宅のように上下階や共有部など気にすることなくプライバシーも確保できる。

ライフスタイルに合わせて選択

いずれにしてもどのように住まいたいか、住まいに対してどのような価値とライフスタイルを求めているのかを自身で把握することが、選択の大事な第一歩である。