コンバージョンとは、建物を大規模に改修して別の用途に変えてしまう工事を指し、既存建物の構造躯体など使用可能な部分は生かして再生させるため、地球環境に配慮した建築のあり方として注目されている。リノベーションは住宅のイメージが強いが、実は選択肢はそれだけではない。住宅を住宅に改修することがリノベーションであるが、元店舗やオフィス、倉庫などコンバージョン(用途変更)をして住居にするという可能性もあることを知って欲しい。コンバージョンは、用途変更申請や用途地域など兼ね合いもあり、一般の住宅に比べれば手間も掛かるのだが住居として物件を探すよりも選択の幅は広がってくる。例えば、元々倉庫だった建物を住居や店舗にしたり、民家をショップカフェにしたり、オフィスビルを賃貸住宅やホテルにしたりと、住居以外にも既存建物を利活用することができるところがメリットである。
コンバージョンを行うには事前の詳細な調査と専門的知識が必要となる。用途地域によっては住居にできなかったり、店舗に出来なかったりと立地によって制限があったり、用途変更に伴い消防法などの知識が必要であるため全てがこの通りになる訳でなく、自由な発想と使い道の幅を拡げるには不動産だけではなく、建築・法令の専門的なノウハウも必要不可欠となる。コンバージョンに協力してくれるパートナー次第では、通常の住宅から住宅のリノベーションでは手に入れられない、倉庫を住居へ変更するような大空間の住居を手にするなど、個性的な住宅を手に入れることができる可能性がある。可能性を大いに秘めたリノベーション上級者向けにチャレンジしてみてはどうでしょうか。
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