リノベーションコラム

上手なキッチンのつくり方(基本編)

2018.10.31
  • 持ち家 デザイン
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キッチンは設備の主役

リノベーションをする際に、設備や仕様の中で比較的重視されるのがキッチンである。特にご家族でリノベーションを依頼される場合、圧倒的に女性側が主導権を握って仕様を決定される場合が多く、またライフスタイルが色濃く反映される空間でもあるため、今回は設備の中でも主役となるキッチンのつくり方のポイントについて整理していきたい。デザイン面も大事であるが、今回は「動線」と「種類」と「高さ」のキッチンつくりの基礎となる部分について注目したい。

Point.1 「動線」

いわゆる「家事動線」の考え方を取り入れる必要があり、ご自身が料理をしていることをイメージしてください。冷蔵庫から食材を出し、食材を洗って、切って、茹でたり煮たり焼いたり、調理をする。出来上がったらカウンターに置く。カウンターからテーブルに運ぶ。食事が済んだらシンクに食器を運び、洗って、拭いて食器棚へ戻す。この動線は人によって全く異なるイメージとなり、また料理の頻度や家族人数、作る種類によっても変わってくる。リビングと一体のキッチンスペースとするのか、キッチンは独立させたスペースとするのか、リビングとサニタリー(洗面室)の両方向から行き来できるキッチンとするのか。「動線」は他室の間取り配置にも影響が出てくるの非常に大事である。

Point.2 「種類」

「動線」をイメージしつつ合わせてイメージして欲しいのが、形と種類を決めていきたい。キッチンには様々な種類があります。リノベーションにおいて選択されやすい種類を中心に紹介したい。スタンダードなのは「I型キッチン」。「I型キッチン」は壁に向かって配置されているタイプ。次に「Ⅱ型キッチン」。「Ⅱ型キッチン」はシンクとコンロが前後に分かれてるタイプ。「アイランド型キッチン」。「アイランド型キッチン」は、壁に接していないキッチンで回遊性と開放感がある。最後は「ペニシュラ型キッチン」。「ペニシュラ型キッチン」は、左右のどちらかが壁に付いている対面タイプのキッチンのこと。アイランド型よりもスペースが省けることが大きなメリットとなる。それぞれの特徴については、「上手なキッチンのつくり方(種類編)」を見て欲しい。

Point.3 「高さ」

「動線」や「種類」が決まったら、次は「高さ」を決める。一般的にキッチンの高さは、床から天板まで850mmの高さがある。しかしながら、これは規準高さであり、キッチンの高さはキッチンメーカーにもよるが、50mm単位または10mm単位で変更できることもある。さらにキッチンを一から造作する場合は、高さは自由に設定できる。一般的な計算方法は「(身長)/2+25mm=推奨高さ」となる。例えば身長155cmの人は、高さ800mm、身長165cmの人は850mmとなる。実際は今お使いのキッチンの高さを基準に高い方が良いのか、低い方が良いのか判断する。または、キッチンメーカーのショールームで体感することも非常に大事である。

一般社団法人リノベーション協議会

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