リノベーションコラム

優良な中古住宅?安心R住宅制度とは

2018.11.02
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安心R住宅とは

国土交通省の資料から引用すると、『既存住宅の流通促進に向けて、「不安」「汚い」「わからない」といった従来のいわゆる「中古住宅」のマイナスイメージを払拭し、「住みたい」「買いたい」既存住宅を選択できるようにする。このため、耐震性等の品質を備え、消費者のニーズに沿ったリフォームの実施等について適切な情報提供が行われる既存住宅に対して、国の関与のもとで商標付与を行うしくみ(=『安心R住宅(仮称)』)を創設する。』とある。

既存住宅流通を促進するために、国が新しく始めようとしているのが「安心R住宅」制度です。
耐震性や瑕疵保険など一定の基準を満たした住宅に対して国がお墨付きを与えるような制度で、中古住宅のマイナスイメージを払しょくする狙いがあります。

安心R住宅の3つの要件である「不安」の払拭、「汚い」イメージの払拭、「わからない」イメージの払拭について解説する。
2018年4月1日に開始の制度のため、詳細は国土交通省ホームページ(URL)や一般社団法人リノベーション協議会のページ(URL)を参照してほしい。

販売図面などで安心Rマークを見たら、その物件は一定の基準を満たした物件であると判断して良い。

「不安」の払拭

「不安」の払拭の要件には2つある。

・「耐震性を有すること」※1
・「既存住宅売買瑕疵保険を付保できる用意がされていること」※2 である。

※1
下記いずれかを満たす住宅
・昭和56年6月1日以降に着工したもの
・昭和56年5月31日以前に着工したもので、耐震診断や耐震改修を実施し、広告時点において耐震性が確認されているもの

※2
・建物状況調査(インスペクション)の結果、構造上の不具合あるいは雨漏りが認められた場合で、広告時点において当該箇所の改修が完了しているものを含む
・既存住宅売買瑕疵保険の検査基準に適合していることにより代替可

「汚い」イメージの払拭

「汚い」イメージの払拭の要件は、リフォームの基準を定め、基準に合致したリフォームを実施し、従来の既存住宅の「汚い」イメージが払拭されていることである※3

※3
・リフォームを実施していない場合は、参考価格を含むリフォームプランの情報を付すこと
・部位に応じて原則的な取替時期等の数値や、チェック項目等を参考までに提供することを検討
・建築後極めて短いものなどはリフォーム不要

「わからない」イメージの払拭

「わからない」イメージの払拭の要件は、下記項目について情報収集を行い、広告時点において情報の有無等を開示のうえ、購入検討者の求めに応じて詳細情報の開示を行うこと、である。

・新築時の情報

適法性に関する情報、認定等に関する情報、住宅性能評価に関する情報、設計図書に関する情報

・過去の維持管理の履歴に関する情報<戸建て住宅又は共同住宅専有部分>

維持管理計画に関する情報、点検・診断の履歴に関する情報(給排水管・設備の検査、定期保守点検等)、防蟻に関する情報<戸建て住宅のみ>、修繕に関する情報、リフォーム・改修に関する情報

・保険・保証に関する情報

構造上の不具合及び雨漏りに関する保険・保証の情報、その他の保険・保証の情報(給排水管・設備・リフォーム工事に関するもの、シロアリに関するもの<戸建て住宅のみ>等)

・省エネに関する情報

断熱性能に関する情報、開口部(窓)の断熱に関する情報、その他省エネ設備等に関する情報

・共同住宅の共用部分の管理に関する情報

管理規約に関する情報、修繕積立金の積立状況に関する情報、大規模修繕計画に関する情報、修繕履歴に関する情報

一般社団法人リノベーション協議会

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