最近20代のなど若い年代に、古民家に住んでみたい!という声が多くなってきた。ただ古民家に住んでみたいけれど、昔の家は使い勝手が良くなかったり、断熱効率が悪かったりと、現代の人が快適に住むのには難しいことも往々にしてある。
どのような家が古民家なのかの具体的な定義はない。昭和初期以前に建てられた日本の伝統的な建築技法を使っている家を古民家と呼ぶことが多い。
古民家は見た目に情緒があり、化学物質を使っていないため健康に良いという魅力がある。
その一方で、多くの古民家は暗くて寒いというデメリットも持っている。外見上趣があるように見えても、住むのには厳しい側面があることを覚えておいてほしい。しかし、だからと言って古民家を解体してしまうのは早計で、リノベーションをすることで快適な空間に再生することができる。リノベーションをしつつも古民家の趣は残すことが可能である。
古民家は一般的に現代ではなかなか手に入りにくい強度の高い材料を使用しているため、リノベーションをする際に補強をすることはあまりない。良い素材を活かせるので、大切な資源を守ることにつながる。
また、古民家を再生すると、固定資産税が軽減できることも大きな特徴である。固定資産税は築年数によって税金の額が決まるため、築年数が長い古民家は新築のものよりも安く済むのである。
新築にはないデザインが実現できるのも、古民家をリノベーションする理由のひとつになるであろう。
古民家再生に興味がある人が知りたい情報の中に、工事費はどのくらいなのかということが挙げられるであろう。
古民家の状態によって値段は大きく変わり、全面的な改修だと、だいたい多くが1000万円前後、安いケースで500万円、高いケースだと3000万円やそれ以上にのぼることもある。
耐震強度の低さや、構造上の難点など、古民家ならではの原因による補強工事などで費用がかさむことも多くある。
古民家を探す際の大切なポイントとして、見えている家の状態だけではなく、基礎がしっかりしているかを見極めることが重要である。
基礎が沈んでいると構造体がダメージを受けている可能性がある。またそのような物件を選んでしまうと、後々工事が大がかりなものになってしまう。雨漏りをしている古民家も梁や柱が腐食している可能性があるので避けるべきである。
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