リノベーションコラム

リノベーションに相応しい不動産選び(マンション編)

2018.11.15
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「見て・感じて・調べて」納得して購入できるメリット

新築マンションの場合、モデルルームを内覧し現物を見ないまま購入という流れが一般的だが、中古マンションを選択する場合には『単に価格が安く、自由に空間がつくれる』だけではなく、建物や希望のエリアを『見て・感じて・調べて』納得した上で購入出来るのが最大のメリット。
構造や耐震などの面ももちろん大事であるが、また違った視点でリノベーションに相応しい不動産の選び方を紹介したい。

物件情報がすべてではない。ポテンシャルを見極める

中古物件を探す際に、必ず目にするのが物件情報。アットホームや不動産のポータルサイトなどから希望のエリアや価格帯で絞り込む訳だが、それだけでは判断できないのが不動産の面白い所。
築年数や価格で追っているだけでは隠れたポテンシャルは見えず、周辺地図や平面図だけでも同じこと。希望の平米数より少しだけ狭いが、実物を見に行くと天井が高く開放感があったり、数字上は同じ70㎡でも間口が広いか・狭いか、廊下があるか・無いかでも印象も大きく変わってくる。

希望の条件で南向きの角部屋で一見良さそうな物件でも、『目の前に大きな建物があり薄暗い部屋だった』、『築40年の物件でも丁寧に管理されていて、眺望が抜群だった』、『西向きで期待していなかったけど、向かいのビルの反射で朝から東向きのような光が入ってくる』など、物件情報の平面図だけでは判断できなかったポテンシャルを秘めた物件などもある。

100点満点の物件に巡り合えることの方が稀なのだから、物件情報だけで判断せずにデメリットを上回るポテンシャルを秘めた物件を見極め、足りない部分をリノベーションで補ってあげることがベストではなかろうか。

既存のコンディションで判断をしない

中古マンションを購入してリノベーションをする場合、切っても切れないのが予算組み。
通常は、販売時のコンディションのまま購入し、工事後に住み始めるわけだが『物件購入費+リノベーション費用+仲介手数料などの諸経費』を合算して住宅ローンを組む方が大半かと思われる。
大幅に間取りを変えたい場合は、スケルトンにする事が前提となるため、さらに「解体費用」が上乗せされリノベーション費用も膨らんでくる。とはいえ、総予算が決まっていると『物件購入費』と『リノベーション費用』の割合を天秤に掛けざるを得なくなる。
中古マンションの場合、築年数に応じて価格も安いため、築年数の古い物件から探し始めることになるわけだが、内覧された方が驚くようなコンディションに遭遇する事も多々ある。
新築当時から一度も改修をされず、障子や襖も破れたまま丁寧に使われていなかった物件や、長期にわたり空き家のままで風通しも悪く、カビなどが大量発生している物件などは、一見気が滅入るかもしれないが、その分価格が安くスケルトン前提のリノベーション検討者とすればお宝物件なのだ。

肝心なのは、既存の内部のコンディションではなく、前述のポイントや、共有部、管理状況、日当たり、周辺環境などであり、『既存の不具合』や『懸念ポイント』は、後からリノベーションで改善できるため、ぜひポテンシャルの高いお宝物件を見つけてほしい。

一般社団法人リノベーション協議会

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