リノベーションコラム

家の燃費って?実は家にも燃費がある

2018.11.20
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車に燃費があるように、家にも燃費がある。車の場合は燃費の表示が義務化されており、車メーカーのパンフレットなどを見ると車の燃費を知ることができる。車の購入時に、燃費の良し悪しで選んでいる人も多いだろう。住宅の場合は燃費の表示は義務化されておらず、家の燃費はわからないのがほとんどなので、聞きなれない言葉だろう。

家の燃費とは?

車の場合は1リットルあたりどれくらい走行するかで、ガソリン代に直結する。家の燃費の場合は、1年間の暮らしでどれくらいエネルギーを必要とするかで考えると、光熱費に直結するとも言える。

燃費の悪い家とは?

車の場合、燃費が悪いとたくさんのガソリンを必要とし、ガソリン代も高くなる。家の場合は暮らしに使うエネルギー(灯油、ガス、電気など)をたくさん消費する家となるので、光熱費も高くなる。暖房をつけているのに家がなかなか暖まらない、真夏はエアコンが常にフル稼働している家、隙間風が入ってくる家、窓際が寒い家、足元が寒い家などは、燃費の悪い家とも言える。

燃費の良い家とは?

燃費の良い家は、暮らしで必要なエネルギー(灯油、ガス、電気など)が少量ですむ家となる。少しのエネルギーで暮らせるので、光熱費は安くなる。少し暖房設備を動かすだけで家全体が温まる、真夏は少しエアコンを動かしただけで快適な温度になる、足元が寒くない、窓際が寒くない家などが燃費の良い家だ。

光熱費が安いだけで判断するのは危険?

光熱費だけで家の燃費を判断するのは注意が必要だ。「この家は光熱費が安い家ですよ」と言われて中古住宅を購入し、住んでみたら意外と高かったというケースも。なぜなら寒いのを我慢して暖房を節約して暮らしていたという場合もあるからだ。あくまでも快適な温度を保ちつつ、必要なエネルギーが少ない家というのが燃費の良い家となる。

燃費の見える化

世界には家の燃費基準を設け、燃費表示を義務化している国がたくさんあるが、残念ながら日本では燃費の見える化は普及していない。しかし最近では、家の燃費を計算するソフトを駆使してリノベーション前に提示したり、第三者機関が評価する制度を利用するなど、いろんな手法や形で見える化している企業もある。

家の燃費を知りたい場合

家の燃費を提示してくれる企業を選ぶか、家の燃費を評価・計算してくれる第三者機関に聞くことも可能だ。家の燃費を確認するには、下記内容を聞いてみると良いだろう。

・年間暖房負荷(1年間にどれくらいの暖房エネルギーが必要か)
・年間冷房負荷(1年間にどれくらいの冷房エネルギーが必要か)
・一次エネルギー消費量(1年間にどれくらいの一次エネルギーが必要か)

今後、日本でも燃費の見える化が普及する可能性もある。車のように燃費の良し悪しで中古住宅を購入する時代がくるかもしれない。

一般社団法人リノベーション協議会

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