リノベーションコラム

エコハウスにリノベーション。そもそもエコハウスって?

2018.12.12
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エコハウスとは、エコロジーハウスを略した言葉だ。エコロジーは自然環境保全という意味を持つことから、エコハウスとは住宅自体が自然環境保全につながる建物とも言える。

環境省のエコハウスの定義


環境省「21世紀環境共生型住宅のモデル整備による建設促進事業」の公式サイトでは、エコハウスとは「地域の気候風土や敷地の条件、住まい方に応じて自然エネルギーが最大限に活かされることと、さらに身近に手に入る地域の材料を使うなど、環境に負担をかけない方法で建てられることがエコハウスの基本となります。」と書かれている。

自然エネルギーが最大限に活かされること


自然エネルギーとは、太陽光、太陽熱、風、地中熱、水、バイオマスなどで、それらを上手に活かした設計や計画に基づく家とも言える。電気はソーラーパネルで発電して使う、お湯は太陽熱温水器でつくる、暖房に頼るのではなく窓から射し込む太陽の熱も上手に取り入れて暖をとる、冷房を使うか迷う時期には窓をあけて風を取り込むなど考えられる。夏は冷房に頼るのではなく窓際に草木を植えるということも、自然エネルギーを活かした暮らしとも言える。

身近に手に入る地域の材料を使う


エコハウスにするなら建材など輸入するのではなく、なるべく国産材や地域の材料を選択することとなる。例えば自然素材と聞くとエコな印象もあるが、輸入材の場合、送る行程を見るとガソリンや灯油などの化石燃料を多く消費することとなるのでエコとは言えないということなのだろう。

もっと具体的に、どんな住宅がエコハウス?


基本性能として、断熱、気密、日射遮蔽、日射導入、蓄熱、通風、換気、自然素材、といったことが十分に理解され実践されていることが基本となり、住まいに必要なエネルギーを最小限に抑えることができ、かつ快適な住宅がエコハウスとなる。ソーラーパネルが乗っているからエコハウス、オール電化だからエコハウスではない。「どれか1つ」をとって「エコハウス」とは言えず、トータルで見て「エコ」かどうかが重要だ。

仮にエコ建材をふんだんに使っているが断熱していない隙間だらけの家である場合、家が建った時点でのCO2排出量は極めて少ないが、断熱性能が低いのでエコハウスとは言えない。冬はとても寒く、暖房するためにエネルギーを多く消費し、夏は暑いので冷房するためにエネルギーを多く消費する暮らしになる。その家に50年、100年間住んだ時点での光熱費もCO2排出量も、膨大なものとなっているだろう。エコという響きだけで判断せずに、 エコ=エコロジカルの根拠をきちんと見極めて買い物や判断をすることが重要だ。

エコハウスの暮らし


エコハウスでの暮らしは環境にやさしい以外にもメリットがある。少しのエネルギーで暮らせるので光熱費が安い、室内の空気がきれい、快適、健康に良い環境、遮音性が高いなどだ。健康に良い環境ということは、医療費の削減にもつながるとも言える。

一般社団法人リノベーション協議会

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