リノベーションコラム

床材のあれこれ

2018.12.19
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全て統一する必要はなく、適材適所で使い分けると個性が際立つ

リノベーション時にこだわりのポイントとなる「床」。中でも圧倒的に人気なのがフローリングであるが、リビングは「フローリング」、キッチンは「タイル」、寝室は「カーペット」、洗面所は「ビニール系」などで、用途によって使い分けられるのも魅力のひとつ。それぞれに長所と短所はあるが、大きさや張り方、色合いや組み合わせによって、より個性的なオンリーワンの空間を作り上げることが可能となる。簡単にではあるが、それぞれの素材の違いをご紹介したい。


フローリング

言わずと知れた、木質系の床材。
無垢材を加工した単層フローリングと、何層にも張り合わされて複合フローリングと大きくは2つに分類される。
無垢材であれば原木によって色味や表情も異なり、複合フローリングであれば表面に無垢材を薄く割いてものや、プリントされたシートが張られているもの、傷に強いコーティングが施されたものなど、建材メーカーよって多種多様に存在している。マンションなどの集合住宅などの場合には、下階への騒音トラブルを防ぐために、遮音性能にも配慮が必要となる。


タイル

陶磁器製のものが一般的。防水性に優れ、水回り使用されることが多い。表面にガラスが含まれた光沢のあるものから、アンティークな凹凸のあるものや、柄や絵が描かれたものまで幅広いバリエーションがある。正方形、長方形、六角形など組み合わせも無限で、上品な仕上げなどの意匠性に優れているが、落下物による割れや、冬場の冷えなどが弱点でもある。


カーペット

別名は絨毯(じゅうたん)。素足での足ざわりが良く、やわらかい質感が特徴的で、寝室や床にふれるような箇所で使われることが多い。毛足が長いものから、短いもの、ロール状、タイル状などがあり、吸音性や防滑性に優れているが、拭き掃除やこぼし染みに弱い点がある。い草や、コルク、麻などの素材も面白い。

ビニール系

塩化ビニル樹脂製の床材。タイル同様に耐水性に強く、コストパフォーマンスに優れている。クッション性があるロールシート(長尺シート)状のものや、本物そっくりにプリントや加工されたタイル状のものがある。施工もしやすいため、コストを抑える時に代案されるケースが多い。しかしながら、木や大理石、コンクリートやタイルなど本物のような質感があり、汚れに強く手入れもしやすいためファンも多い。

日本古来からある伝統的な床。リノベーションでは、畳をフローリングに変えられる事が多くなっているが、コンパクトな小上がりスペースに収納をつけたり、フローリング上に簡易的に敷けるタイル上のタイプが子育て世代に人気がある。近頃は、樹脂コーテングされたカビ・ダニに強くと撥水性に優れたものや、カラーバリエーションも増え、へりなしの市松敷きも人気が高い。

一般社団法人リノベーション協議会

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