おしゃれにティータイムを過ごしたり、洗濯物を乾かす場所として活用したりとウッドデッキの利用方法は人によって違います。このように夢の広がるウッドデッキですが、設置後に後悔する方もいるようです。そこで、リノベーションでウッドデッキを作る前に考えるべきポイントについてご紹介します。
リノベーションによってウッドデッキを作ると、住宅の印象が開放的になるだけでなく、機能面でもメリットを得ることができます。例えば人が通れる大きさの窓と行き来できる形で設置すれば、外で洗濯物を干ことができるので家事の負担が小さくなります。これは足腰の悪い方にとって大きなメリットでしょう。
また、ちょっとした椅子とテーブルを置けば、のんびりとランチや、友達とお茶を楽しむ場所としても使えます。夏になればバーベキューをすることもできますし、場所によっては花火を見ることもできるでしょう。「ガーデニングをしてみたい」という方は、ウッドデッキにプランターを置いてみるのもおすすめです。
ウッドデッキの素材は大きく3種類に分けられます。それぞれの素材には特徴があり、ウッドデッキを作るときにはチェックしておくべき重要なポイントです。素材は後悔してしまう方も多い部分なので、よく検討するようにしましょう。
ソフトウッドとは、柔らかくて加工しやすいSPF材などの天然木のことです。価格が手頃で初期費用を抑えられるとあって、これまでウッドデッキの素材として多く採用されてきました。
しかし、ソフトウッドは定期的なメンテナンスが必要で、手をかけなければ早くて1年、耐久性の高い杉やヒノキであっても5年ほどで腐ってしまいます。そのため、トータルで見ると費用が高くなってしまうことも少なくありません。
ハードウッドは耐久性が高く、メンテナンスの頻度が少なくても維持・管理できる天然木です。物によっては100年もつと言われることもあり、設置後に手間をかけたくない方にピッタリの素材です。
ただし、海外からの輸入品が大半を占め、加工に手間がかかることなどから初期費用が高くなってしまいます。また年数が経つにつれて色がグレーに変化していくため、人によっては劣化と感じてしまう場合もあるでしょう。
人工木とは、主にプラスチックと木粉を混ぜて作られた木材で、腐ったり白アリが住みついたりしません。経年による色の変化も少なく、新しい状態で長く使用できます。初期費用はソフトウッドとハードウッドの間です。
夏場はプラスチックが熱をもってしまうため、素足では出られなくなることもある点には注意が必要です。また、木材特有のぬくもりはないので、見栄えや質感の部分で天然木に劣ると感じることがあるかもしれません。
リノベーションにかかる費用は、使用する素材とオプションによって変わります。まず素材の1㎡あたりの相場は、ソフトウッドで2万円前後、ハードウッドで4万円前後、人工木で3万円前後とされています。
また、オプションとして基礎を作る必要がある場合は、土台となる束石、目隠しのフェンスの費用が発生します。さらには屋根をつけたりサンルームを設置したりすれば、その分だけ費用はかさみます。
規模が大きいものや2階部分をウッドデッキにする場合は、費用が100万円を超える場合も少なくありません。ただし、施工事例として多いのは20~30万円の費用をかけたものであり、洗濯物を干すことを目的としたものや、庭に下りやすくすることを目的としたものなど、日常生活に役立つ機能が重視される傾向があります。
リノベーションでウッドデッキを作る場合は、まず始めに作る目的を考え、その後でメンテナンスの手間や費用などを考えていくとよいでしょう。後になって「ああすれば良かった」「こうすれば良かった」とならないためにも、ウッドデッキの素材は十分に検討しておくことが大切です。
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