リノベーションコラム

リノベーションで実現できる「ガレージハウス」とは

2018.08.08
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リノベーションを計画する際に、所有する車やバイクの保管場所を検討する必要があるかと思います。近所の駐車場を借りていたけど敷地内で保管できるようにしたいというケースでは、ガレージハウスが有力な選択肢になります。ここではガレージハウスのメリット・デメリットについて紹介します。

ガレージハウスとはどのような家か?

玄関脇や軒先に駐車スペースを設けて車やバイクを保管している住宅をよく見かけます。確かに十分広い土地を所有していれば、住居とは別に車庫を建てることもできます。一方、土地が十分広くない場合でもガレージハウスにリノベーションすることで車庫を保有することができます。

ガレージハウスは居住部分と車庫、すなわちガレージを一体化させた住宅のことです。建築段階から家具やシステムキッチンなどが組み込まれている「ビルトイン」形式を車庫に応用したイメージで、例えば、1階部分の左側にシャッターで閉め切ることができるガレージがあり、中央の玄関が左側の居住空間につながっているよう構造をしています。

ガレージハウスにするメリット

車やバイクを屋外に野ざらしで保管するのは、なにかと不安がつきまといます。雨風で外装が痛みやすく、洗車や手入れが大変です。また、夏場の灼熱の太陽の下では火傷しそうなほど車体が熱くなることもあり、車の劣化が心配になります。その点、ガレージハウスは屋内に保管するため、車やバイクを綺麗な状態で長持ちさせることができます。

また、ガレージハウスなら高い防犯性が期待できます。車やバイクを屋外に保管することで、車上荒らしや悪意のあるいたずらによる被害はもちろん、道端で遊んでいた子供に傷つけられてしまうなどというリスクを回避できます。

さらに、ガレージと居住部分が直結しているガレージハウスでは、荷物の出し入れが楽ですし、悪天候の際に外出先から帰宅しても雨に濡れることなく居室に入ることができます。バリアフリーを施せば、車椅子が必要な家族がいても居室への移動がスムーズになります。

車好きの方であれば、リビングからいつでも好きな時に愛車を眺められるガレージハウスは魅力的に感じられることでしょう。車をコインパーキングなどに一時的に停めてガレージを空にすれば、多目的スペースとして趣味やDIYを楽しんだり、人を呼んでパーティー会場として利用したりすることもできます。

リノベーションする際の注意点

一般的に住宅をリフォーム・リノベーションするのには、部屋数を増やしたい、リビングの日当たりを良くしたい、アイランドキッチンが欲しいなど、さまざまな要望があるはずです。それらを満たした上で、車を出入りさせるための広い間口が必要となるガレージハウスへのリノベーションをするとなると、建物の強度を確保しなければならないため工法が限られます。また、木造住宅からのリノベーションは不可能ではないものの、十分な技術が必要になると言われています。

また、敷地面積によって制限はありますが、ガレージの広さを所有する車のサイズに合わせ過ぎると、車を買い替える時に選べる車種が限られてしまう可能性があります。ガレージ内で洗車やメンテナンス作業をしたい場合は、その分のスペースも確保しなければなりませんし、床材も適したものを選ぶ必要があります。

一方で、ガレージハウスには車やバイクからの排気ガス対策のための換気設備、騒音に対する防音設備などが不可欠なため、通常のリノベーションより割高になります。

要望を詰め込み過ぎるとコストに影響してしまうので、ガレージハウスにリノベーションする場合は、単に「車の置き場所を造る」のではなく、 簡単な手洗い場を設置したい、収納場所を充実させたいなど「どのようなガレージにするか?」という要望を考えてみるとよいでしょう。

まとめ

ガレージハウスは、車やバイクを安心・安全に保管できるだけでなく、住む人の生活をより豊かにしてくれる住宅のひとつです。通常に比べて若干コストは上がりますが、リノベーションの際に、選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。

一般社団法人リノベーション協議会

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