「家族が増えたからもう一部屋欲しい」「マンションだけどもっと広い収納スペースを作りたい」。そんな時には「ロフト」をリノベーションすることをおすすめします。ここでご紹介するポイントを押さえれば、ずっと使っていない屋根裏空間を有効利用したり、物置部屋になってしまっているロフトを心地よい空間に変えたりと、スペースを増やすことができます。目的別のリノベーション方法や注意点、費用までまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
住まいは、家族のライフステージの変化によって狭く感じたり、部屋が足りなくなったりすることがあります。そんな時、屋根裏部屋をリノベーションしてロフトにすれば、快適な空間を増やすことができます。屋根裏をロフトに変える際の注意すべきいくつかのポイントをご紹介します。
ロフトを作るには、「天井の高さは1.4m以下」「面積はロフト部分直下階の2分の1未満」という条件があります。これを満たさないと「増築」とみなされ、固定資産税が上がる可能性が出てきます。節税するなら条件内に収めましょう。予算に余裕があれば、天井を取り払って高くし床面積を広げてスペースを広くすることも可能です。その際は耐震性を上げる工事も必要になるので、予算や目的に合わせて検討しましょう。
屋根裏は、暑さや湿気がこもりやすい構造になっています。そこで、「断熱」と「風通し」がポイントになります。断熱方法は、天井側に断熱材を配置する「天井断熱」、屋根側に断熱材を配置する「屋根断熱」があります。屋根裏リノベーションには必ず断熱材を追加しましょう。窓を新しく付けるなど、風通しを良くするための工夫も重要です。
ロフトの上り下りには、はしごが不可欠です。ロフトをどんな空間にするのか、どんなものを出し入れするのか、どのぐらいの頻度で使うかによって、はしごのサイズや重さ、角度、出入り口の幅などを検討しましょう。ロフトスペースだけでなくそれに合ったはしごをリノベーションすることで、長く快適に使うことができます。
天井の高さが低いロフトは「秘密基地」として、子供にとってとても楽しい空間になります。前述したように、断熱対策をしたりエアコンや空調を設置したり、風通しに配慮しておけば1年を通して快適に過ごすことができます。小さな子供の場合はロフトからの転落を防ぐために、仕切り壁を取り付けることも重要です。その他にコンセントを設置する、好きな色の壁紙にするといったこともできます。お子さんと相談しながら、一緒に特別な空間を作っていきましょう。
屋根裏空間をベッドルームにする場合、天井が低いと圧迫感を覚えやすいですが、壁や天井の色を白などの明るい色にすると広く見える効果があります。また、ベッドなどの家具の高さを低いものに統一して広く見せたり、窓を作れば開放感が生まれたりもします。
「ロフトがすっかり物置になってしまっている」という方も多いのではないでしょうか。ものをどんどん置くだけでは、ロフトの有効活用はできません。例えば、読書好きな方は壁の一面を本棚にして書庫スペースにするのも良いですし、映画好きな方は、ホームプロジェクターを設置すれば自宅に映画館が出来上がります。また、収納スペースとして使う場合は、ロフト全体をあえて「見せる収納」にしたり、「取り出しやすさ」を意識したリノベーションをしたりすることで、スッキリとした空間になり使い勝手もアップします。用途によって思い切った自由な発想で、心地よいプライベート空間を作りましょう。
屋根裏空間をロフトにリノベーションする場合、床の張り替えや塗装、内装などの費用がかかり、6畳の広さで平均30万円ほどかかります。断熱材やコンセントなどを追加すると6畳で約80万円が相場となります。新たにロフトを作る場合、必要な費用は2畳程度の広さで15万円ほどになります。さらに窓を付けたり、空調などを追加したりするほど費用は上がります。
屋根裏をロフトに変えて子供部屋にする、物置になっているロフトを自宅映画館に変えるなど、さまざまなリノベーション方法をご紹介しました。ロフトを有効活用することでスペースを増やし、快適な空間を作ることができます。まずは複数のリノベーション業者に相談し、アドバイスをもらったり、見積もりを取ってみたりすることをおすすめします。自分や家族の意向・スタイルに合った、理想の空間を作りましょう。
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