「部屋の雰囲気を変えるために、手軽にできるリノベーションには何かあるだろうか」と思ったとき、ドアに注目してみてはいかがでしょうか。目に付きやすいドアをリノベーションすると、雰囲気も気分も新しくなります。今回は、ドアをリノベーションする際のポイントを詳しく解説します。

ドアを変えるメリット

部屋のリノベーションというと、フローリングや壁紙を変えるなど大掛かりになったり、完成するまでに時間がかかってしまったりするものを想像する方も多いのではないでしょうか。しかし、できるだけ短期間で気分を変えたいのであれば、ドアをリノベーションするのが最適です。施工は取り替えだけで済むため、時間も費用もあまりかかりません。

ドアは空間と空間を繋げているもので、目に付きやすい存在です。気に入ったドアにすると、見るだけでワクワクするような気分にもさせてくれます。
部屋の仕切りとしての役割だけではなく、好みの色やデザインを反映させた存在にすることで、部屋の印象も素敵にリノベーションすることができます。

色や形、選び方のポイント

部屋の中でも目に入りやすいドアは、そこだけ無機質であったり、部屋の雰囲気と合っていなかったりすると、急に生活感が出てしまうこともあります。落ち着いたカラーにしたいか、あるいは目立つ明るい色にしたいかでも部屋の雰囲気は大きく変わります。

ここでは、生活感の出にくいドアの色やデザインの選び方について解説します。

無地の差し色カラー

壁紙が無地の白系である家は多くあります。壁紙が無地の白系の場合、ドアを選ぶ際に、ただのよくあるような木目調は無難すぎることがあります。アクセントになるような無地のカラードアを選ぶことで、他とは違った部屋を演出できるでしょう。

無地のカラードアは、外国風にインテリアを演出してくれるため、一味違った雰囲気を出すことが可能です。自然でさりげない大地系カラーはレトロで人気です。明るいインテリアが好きなら、暖色系のカラーを選んで部屋のアクセントにするのもおすすめです。

逆に、洗面室はあえて白系のドアにすると、メリハリが出ます。

また、子ども部屋の場合には、パステルカラーのドアを選ぶと、一目見て可愛らしい印象が伝わります。
その部屋を使う人のイメージに合わせてドアを選ぶのもよいでしょう。

形やデザイン

ドアにもさまざまな形やデザインがあります。個人の部屋と廊下を完全に区切りたいなら、全面木製のドアを。完全には区切らないドアにしたいなら、ドアの半分がすりガラスになっているようなものを選びましょう。

外からの明かりを差し込ませたい、あるいは開放的な空間を壊したくない場合は、全面がガラスになっているドアにするなど、演出方法はさまざまです。
デザイン1つで閉鎖的になってしまったり、想像していた雰囲気とは違ってしまったりする場合もあるため注意してください。

ドアのリノベーションにかかる費用

何となくドアのイメージが固まったら、次はドア交換にかかる費用について調べましょう。ドア交換の費用は、業者によっても変わります。
ここでは費用の他に、費用を抑えるポイントなどもご紹介します。

ドアリフォームの費用相場

施工方法ごとの、費用相場の目安は以下のとおりです。

室内ドア交換：約4万～10万円
枠ごと交換：約10万～27万円
開閉方法の違うドアへの交換：約20万～36万円

開閉方法が違うドアにリノベーションする場合、壁面に手を加える必要も出てくるため、20万円以上と高くなります。
今ある外枠を流用したり、上から覆うように新規の枠を取り付けたりするカバー工法などを使うと、費用が抑えられます。

業者を選ぶ方法

業者によっても費用はかなり異なります。

地域に根づいた優良の工務店は、大手リフォーム会社と違い営業マンやデザイナーを置かず、宣伝や広告費がかかっていないため、安い価格でドア交換を依頼できることが多いです。

複数の業者に相見積もりを取り、十分に比較・検討を行いましょう。

またドア交換ではなく、ドアの塗装だけ・表面の画材を張り替えるだけのリノベーションの場合は、周りの壁も傷つかないため、交換よりも安く、4万円～6万円程度の費用で済むでしょう。

まとめ

部屋のドアは、色を変えるだけでも雰囲気や気分がガラッと変わります。ドアのリノベーションは床や壁紙を変えるのとは違い、時間もさほどかかりません。また表面の塗装や画材を変えるだけでもドアのリノベーションはできるため、部屋の雰囲気を変えたいなら、まずドアから挑戦してみるとよいでしょう。