リノベーションコラム

リノベーションで防音室をつくることは可能?

2018.09.04
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音楽や映画を思い切り楽しみたい、自宅で楽器の練習やレコーディングがしたいなどの理由で、自宅に防音室をつくることを検討する人が増えています。この記事ではリノベーションで防音室をつくることは可能なのか、そしてつくるならいくら費用がかかるのか、について紹介します。

リノベーションで防音室をつくることは可能?

リノベーションで、防音室を新たにつくることは十分可能です。一部屋をそのまま防音室に改築する案と、部屋に組み立て式の防音室を設置する案の2パターンがあります。例えば自宅で目一杯オーディオ機器を楽しみたい場合やホームシアターをつくりたい場合、ピアノやドラムを演奏したい場合、簡易レコーディングスタジオをつくりたい場合には、防音室に改築することになります。木造や鉄骨、鉄筋コンクリートなど建物の構造と、どの程度の工事を行うのかによって工事費は100万円~700万円程度と幅があります。また工事期間は基本的に2週間~3週間ほどかかります。

一方、バイオリンやクラリネットなど場所をとらない楽器を練習したい場合は、組み立て式の防音室で対応することも可能です。この場合の工事費は50万円~300万円と、部屋そのものを改築するのに比べれば費用を抑えることができます。大規模な工事も不要なため、すぐに利用できるようになるのも魅力です。それでは改築の場合と組み立て式の場合で、どのように防音室をつくるのかを詳しく見ていきましょう。

防音室はどのようにつくる?

この記事では壁・床・窓について、どの程度費用がかかるのを紹介します。ここで紹介したすべての工事が必要というわけではありませんので、ご自身の要望をかなえるために必要な部分を参考にしてください。

壁の防音リノベーション

壁の防音工事には2パターンあります。まずは壁に吸音材と遮音シートを入れる方法(18万円~25万円)です。遮音性能が高いので、楽器の演奏がしたい場合にはこの方法がおすすめです。

次に換気口を防音仕様のものに取り替える方法(2万円~5万円)があります。ダクトから響く音が気になるだけの場合はこちらで十分なこともあります。

床の防音リノベーション

床は、防音性の高い床材に張り替える(25万円~30万円)、床の下に遮音・吸音性のある素材を敷く(30万円~85万円)などの方法があります。基本的には床材の張り替えと遮音マットで十分ですが、楽器を演奏する場合、とくに振動の伝わりやすいドラムの演奏を予定している場合などは、吸音素材の敷き詰めも行うといいでしょう。

窓の防音リノベーション

防音室に窓をつけたい場合、もしくはすでに窓がある部屋をつくり替える場合には、窓も防音仕様にしておきましょう。方法は2つで、窓ガラスを防音仕様のものに取り替える(5万円~13万円)か、現在の窓に内窓を取り付ける(7万~15万円)のどちらかです。マンションの場合、窓ガラスは共用部分にあたりますので、取り替えには管理組合の許可が必要です。

より防音性能を高めるリノベーション

上記で紹介した防音方法以外にも、部屋全体を工事して二重の空間につくり替え、音が伝わらないようにするという方法もあります。費用は部屋の大きさや求める防音レベルによって異なりますが、最低でも100万円以上は必要です。

防音室をつくるにあたり知っておきたいポイント

防音室をリノベーションでつくるには、多くの費用がかかります。完成した後で「防音性能が足りていなかった」という失敗がないよう、事前の下調べを念入りに行い、リノベーション事業者に相談するのがおすすめです。また、かかる工事費用にもかなり幅があります。工事費用が安く済めばそれに越したことはありませんが、費用を抑えるということは、その分何かを削ることになります。自分の求める防音性能を満たせるかどうか、事前にしっかりと確認しておきましょう。

まとめ

この記事では、自宅の一室を防音室にリノベーションする方法とその費用を紹介しました。防音室の用途によって工事の内容は変わってきますが、コストがかかってしまうことに変わりはありません。事前にプロのリノベーション事業者に相談して、しっかりと準備をしてから取り組みましょう。

一般社団法人リノベーション協議会

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