リノベーションでは、素材や家具、レイアウトなどを自分の理想にデザインすることができます。しかしリノベーションの費用は、こだわればこだわるほど高くなりがちです。そこで今回は、リノベーション費用を抑えるためのポイントについてご紹介します。
たとえば和室を洋室にリノベーションする場合、それまで使っていた家具なども取り替えないと部屋の雰囲気に合わなくなってしまうでしょう。サイズやイメージを合わせたいときは、リノベーション業者に家具の創作を頼むこともできますが、その分費用が高くなってしまいます。その場合には、家具屋で売られている既製品を使えば、費用を抑えられます。
これはセルフリノベーションのときも同様です。
余っているスペースに合った家具を自分で作るのではなく、既製品を使ったほうが安く済むこともありますので、より安くリノベーションを行いたいのであれば、創作する場合と既製品を使う場合のどちらがお得かをよく考えましょう。
リノベーションで使う素材では、温かみや安心感があり、時間が経つと独特の風合いが出てくる、天然木・珪藻土(けいそうど)・漆喰(しっくい)といった自然素材が人気です。しかし、人工的な素材と比べて自然素材は大量生産することができないため、費用は高くなります。
たとえば、無垢材のフローリングと人工の複合フローリングなら、およそ2倍の差があります。値段の高い素材を使いたい場合は、リノベーションをする全ての箇所に使うのではなく、場所やポイントを絞って使うといった工夫をしましょう。素材までこだわるのもリノベーションの醍醐味ですが、費用を抑えたいのであれば、素材にこだわりを持ちすぎないことも必要です。
2018年現在、リノベーションで受けることができる補助金は、国からのものと地域からのものを合わせて3つあります。
1つ目は、ゼロエネルギーハウスに認定されると国からもらえる補助金で、「ZEH補助金」と呼ばれているものです。
ゼロエネルギーハウスというのは、住宅設備による20%以上の省エネと太陽光発電などの自家発電設備による80%以上の創エネで、実質100%のエネルギー削減を可能にした住宅のことです。国から認可が下りれば100万円近くの補助金がもらえます。しかし、ゼロエネルギーハウスの基準を満たせば誰でも受け取れるわけではなく、予算枠が決まっているため注意しましょう。基本的には、期間内に応募した家の中で、より高性能な住宅が優先的に認可されます。
2つ目は、「省エネ・断熱リノベーションの支援補助金」です。この補助金は国からもらえるもので、高性能断熱パネルなどの次世代省エネ建材をリノベーションに使用すると補助を受けることができます。
金額は、対象となるリノベーション費用の2分の1または3分の1、戸建てでは最大200万円です。こちらは公募の先着順で支給が決まります。
3つ目は、「長期優良住宅化リフォームによる補助金」です。長期優良住宅というのは、省エネや耐震性などに優れており、維持管理がしやすい住宅のことです。
補助金を受給するにはいくつかの基準をクリアする必要があり、認定されれば、対象となるリノベーション費用の3分の1、戸建てでは最大200万円の補助を受けることができます。さらにより高度な省エネ性能を持っていると判断されれば、補助額が250万円まで増額されます。
また、長期優良住宅とは認められなくても、住宅性能の向上を認められた場合には最大100万円を受け取ることができます。こちらは1年を通じていつでも申請可能ですが、予算枠に限りがあるため、早めの申請がおすすめです。
この記事では、リノベーション費用を抑えるポイントをご紹介しました。
家具や内装はオーダーメイドにこだわりすぎるのではなく、既製品をうまく活用することで費用の削減になります。また省エネリノベーションをするときは、補助金を受けることを検討し、申請期間や認可基準などを確認しておきましょう。
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