リノベーションコラム

和室を洋風にリノベーションする際の方法や費用について

2018.09.21
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「年季の入った和室を洋風にリノベーションしたい」「両親が和室好きだったけど、別居をすることになったのでモダンな空間にリノベーションしたい」など、和室のリノベーションを考えている方は多いかもしれません。いざ和室を大きく変える場合には、どのようなポイントを押さえておけば良いのでしょうか。今回は、和室を洋風にリノベーションする際の方法や費用についてご紹介します。

和室をリノベーションするメリットとポイント

和室には日本の伝統の良さや風情がありますが、他の部屋との雰囲気を統一するため、洋室へのリノベーションを考える方もいます。
和室のリノベーションのメリットには、他の部屋と雰囲気の整合性が取れるという点だけでなく、畳をフローリングにすることで湿気に悩まされなくなるという点や、壁や天井をさまざまな柄の壁紙やタイル・ウォールペーパーなどに替えてデザインを一新できるという点などがあります。
また、襖(ふすま)や障子から壁に替えることで、防音や断熱の効果も期待できます。

和室をリノベーションする方法

和室のリノベーションには、大きく分けて2つの種類があります。ひとつは和室を洋風に変更するもので、もうひとつは古風な和室からモダンな和室に変更するというものです。

前者は、和室特有の畳や襖、障子などを全て外し、床はフローリングやクロス、カーペット、コルクなどに差し替え、洋風にリノベーションします。
後者の場合には、障子の部分をプリーツスクリーンにしたり、半帖畳を用いたりして、和室の素材を活かしつつ、モダンな部屋を演出することが可能です。

ただし、和室の場合は「真壁」という柱を見せる造りが特徴なので、壁を大幅に変更しなければなりません。また、和室は天井も特有で、「ラミネート天井」と呼ばれる、合板の表面に特殊加工された紙を貼った化粧版が用いられており、床の間天井やイナゴ天井、または目透し天井にするなど、リノベーションの際には天井にも大きな変更が必要です。

和室のリノベーションで大きく変えるのは、壁や天井だけではありません。多くの和室にある押入れにも手を加えることも必要です。多くの場合、押入れは洋風のクローゼットに置き換えます。

以上は和室を洋風に変更する場合ですが、和室をリノベーションする場合は他のパターンもあります。
例えば、和室と隣接するリビングを一体化させるパターンです。いわゆるLDKの間取りにするために、和室をなくします。
大きなポイントとしては、間仕切り壁をなくすという点です。ただし、建物の構造上なくすことができない間仕切り壁もあるため、この点に関しては事前に業者に相談して確認する必要があります。

費用の目安

和室を洋風にリノベーションする際には、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
和室を洋風にリノベーションする場合は、部屋のデザインやレイアウト、または用いる材料、さらには工事の期間によって大きく異なります。

8畳の和室を洋風に変更する場合、おおよその費用の目安としては50万円~90万円が一般的です。主な内訳としては、畳からフローリングへの変更で20万円~30万円、壁や天井のクロスへの変更で10万円~20万円、押入れをクローゼットに変更で15万円~25万円ほどといわれています。
リノベーション後の内装にこだわるのであれば、諸々の費用を含めて100万円程度を目安とすると良いかもしれません。

とはいえ、8畳の和室であっても築年数やリノベーションの詳細によって金額が異なる場合があります。そのため、リノベーションの着工の前に専門の業者に相談し、見積もりを出してもらうことが重要です。

なお、DIYであれば10万円程度でも可能というケースもありますが、これは慣れた方の場合です。必要な工具が揃っていなかったり、手間をかけた割に仕上がりが満足いかなかったりと、思った以上に金額的・労働的なコストがかかってしまうかもしれません。DIYの経験がない場合には、専門の業者に依頼するのが適切です。少しでも費用を抑えたい場合は、複数の業者から相見積もりを取ると参考になるでしょう。

ただし、相見積もりをした中で、費用が一番安い業者を選ぶことは、必ずしも適切ではありません。
相見積もりの際には、実際の施工事例を確認し、その業者がお客様とどのような付き合い方をしているのかを打ち合わせの中で確認して、業者が信頼できるか、提案力・施工力・対応力があるかを、見極めることが大切です。

まとめ

和室には和室の良さがありますが、洋風にリノベーションし、雰囲気を他の部屋と統一させるのも良いものです。
和室のリノベーションには、主に和室から洋風に変更するパターンと、和室をリビングと一体化させるパターンの2つがあります。いずれも大がかりな工事になるので、期間や費用に関しては事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

一般社団法人リノベーション協議会

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