家をリノベーションすることは、「こんな暮らしをしたい！」を実現することです。リノベーションを成功させるには、コンセプトをしっかりと決めることが大切です。コンセプトが定まっていないと、ちぐはぐな印象の家になり居心地が悪かったり、暮らしにくさにもつながったりします。そこで今回は、コンセプトを決める際に役立つヒントをまとめました。ぜひ参考にしてください。

コンセプトの重要性

理想の家づくりは「コンセプト」次第！

今住んでいる家はもちろん、中古住宅や中古マンションを購入してリノベーションする方も増えています。その魅力は、家を自分好みに自由に変えられること。理想の家をつくるために最も重要なのが「コンセプト」です。コンセプトがしっかり決まっていれば、それを基準に、天井や壁、床、ドアなどすべてのパーツや家具まで、一つ一つこだわって選び進めることができます。施工会社も提案がしやすく、コンセプトに沿った事例や、より良い家づくりのアイデアをもらうことができます。

また、家全体に統一感が生まれて、その人やその家族らしさに溢れた快適な空間づくりが実現できるのです。夫婦や家族の間でコンセプトを共有しておくことも大切です。

コンセプトはどうやって決める？

(1)「好きなもの」から考える

「コンセプトをどうやって決めたらいいかわからない」という方は、まず好きなものを思い浮かべてみてください。好きな街や映画、カフェなど、それが北欧なのか和なのか、どんなテイストかで方向性を決めるのも一つの方法です。また、明るくて開放的、落ち着いた空間など、家全体のイメージを具体的に書き出してみることで、コンセプトがはっきりしてきます。

(2)残して使うものや愛用の家具などを軸に考える

使い勝手の良いキッチン、デザイン性のあるパーツ、お気に入りの家具などを残して、それを基準にコンセプトを決めるのもおすすめです。象徴となるものが一つあればコンセプトを決めやすく、あるものを活かすことで予算を抑えることもできます。

アメリカンや北欧風、アンティークなどさまざまなコンセプトアイデア

アメリカンスタイル

ナチュラルで素朴な雰囲気が好きなら、「カントリー調」がおすすめです。床などに無垢材を使用し、壁をレンガ調にすることで、木の温もりや素朴さを感じられるカントリーな雰囲気をつくることができます。おしゃれなカフェが好きなら、「大人なブルックリンカフェ」というコンセプトで、レンガ調やサブウェイタイルの壁、廻り縁が装飾されたモールディングのドアなどで落ち着いた雰囲気を出しましょう。

北欧スタイル

シンプルで温もりのある雰囲気なら「北欧スタイル」がおすすめです。無垢材やオーク材など風合いのある素材を選び、壁には漆喰などを使うと温かな雰囲気を演出できます。また、ナチュラルテイストのキッチンカウンターや、一部の壁にブルーグレーなどのアクセントカラーを塗ると、より一層北欧スタイルになります。

インダストリアルスタイル+アンティーク

無骨でかっこいい印象にしたいなら、「インダストリアル」がおすすめです。また、「インダストリアル」の無機質な素材感と「アンティーク」のレトロな味わいは相性抜群です。壁をレンガにしたり、コンクリートを打ちっ放しにし、シックな色やレトロな家具などでまとめたりすることで、よりおしゃれな空間になります。

レトロモダン

和のテイストが好きなら、「レトロモダン」がおすすめです。古い中古物件の場合、玄関土間や畳などあるものを活かしてリノベーションする方法もあります。壁面を漆喰にしたり、天井を竿縁天井などにしたりするとどこか懐かしい雰囲気になります。ガラス建具や和モダンな家具などを合わせてみましょう。

家具等にも統一感を持たせることが大切

家具などのインテリアもコンセプトに合ったものを選ぶと、統一感が出ます。ベースカラーは3色までに抑えるかトーンを統一し、木の種類も同じもので揃えたり、色味の近いものを選んだりしましょう。例えば、コンセプトが「北欧スタイル」のリビングの場合、北欧風のファブリックソファやパイン材のセンターテーブル、北欧風の幾何学模様のラグなどを置きます。アクセントとして緑や水色などの雑貨を置いたり植物を取り入れたりするのも良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか？今回は、コンセプトの重要性とアイデア、また家具等にも統一感を持たせることが大切であることをお伝えしました。コンセプトが決まれば、それを基準に家具やパーツを選び、また施工会社からもアイデアをもらいやすくなるでしょう。まずは普段の生活から自分の好きなものやお気に入りのものを見つけて、「こんな暮らしをしたい！」というイメージを膨らませてみましょう。