リノベーションコラム

外壁をリノベーションする方法 塗替え、張替え、カバー工法とは

2018.09.26
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外壁をリノベーションするといっても施工方法が複数あり、その方法によって費用も変わってきます。リノベーションをするのであれば、住宅の外装に適した施工方法を選ぶようにしましょう。そこで、外壁のリノベーションに採用される三つの代表的な施工方法と合わせて、リノベーションの選び方のポイントやかかる費用の相場を紹介します。

外壁をリノベーションする三つの方法

家を建てるときは、どうしても外壁のデザインや色合いにばかり目がいきがちです。しかし、外壁をリノベーションする場合は見た目だけでなく、「遮熱性」「防水性」「防音性」など、機能性や素材、耐用年数を考慮することが大切です。ここでは外壁をリノベーションする際の主な施工方法を三つご紹介します。

塗替え

塗替えは、建物の美観保持および保護、防錆、防水機能向上を目的とするリノベーションです。施工方法は、塗料を手作業で延ばしていく「ローラー工法」のほか、専用の吹付機で施工する「吹き付け工法」などがあります。シリコン塗料やラジカル制御型塗料、ナノ系塗料などがあり、塗料の種類によって性能や費用は異なります。カラーリングも豊富です。

カバー工法

カバー工法とは、既存の外壁の上から新しい外壁材を取りつけるリノベーションです。外壁材に使用する素材は、大きく分けて、ガルバリウム鋼板などを使用する「金属系」と、セメント材などを使用する「窯業系」の二種類があります。重ね張り工法とも呼ばれており、既存の外壁を剥がさずに張替えられるため廃材が少なく、短い期間で施工が完了します。また、部屋の内部に影響のない工事であるため、仮住まいを用意する必要がなく、自宅でいつも通りの生活を送りながら工事を進めることができます。

張替え

張替えは既存の外壁を解体し、下地をしっかりと調整した上で新品の外壁材に張替えるリノベーションです。一度すべてを撤去してから施工を行うため、外壁と一緒に断熱材の交換や下地部分の修繕を依頼することができます。住宅の雰囲気の変更や機能面の改善が簡単にできますが、解体費や廃材処分費などの費用がかかるため、他の施工方法に比べてコストが高くなります。

それぞれの選び方のポイント

外壁の状態にもよりますが、適した施工方法を選択した方が長持ちします。そこで、「塗替え」「張替え」「カバー工法」の選び方のポイントについてご紹介します。

塗替え

チョーキング(外壁の表面が白い粉を吹いたような状態)が現れていても、外壁としての機能が損なわれていないようであれば、基本的に塗替えでリノベーションができます。築30年頃を境に劣化が見られるようになるので、築30年以上経過している建物の場合は、錆が発生していないかどうかを確認しましょう。錆が発生していた場合は、錆対策を行ってから塗装します。

カバー工法

築30年以上の住居では様々なトラブルが発生している可能性がありますが、クラック(ひび割れ)や錆がひどくなければ、カバー工法でリノベーションすることができます。ただし、劣化や浸食など、見た目以上に状態が悪化している場合は張替えが必要になります。

張替え

錆がひどかったり外壁に穴が空いていたりする場合はカバー工法でも対応できないため、張替えを行う必要があります。一部でも外壁が崩れている状態であれば、早急に応急処置もしくはリノベーションを業者に依頼しましょう。

外壁のリノベーションにかかる費用とは

リノベーションの施工方法はもちろん、建物の大きさや面積、外壁の状態によっても費用は異なります。また、塗料や外壁材など、使用する素材でも価格は変動するので注意が必要です。二階建て(約25坪)の住宅であれば、外壁塗装が約60~100万円、カバー工法が約150~250万円、張替えは約150~350万円前後が相場とされています。ただし、リノベーションを依頼する業者やリノベーションの施工内容、外壁の状態に応じて費用は異なりますので、複数の業者に相見積もりを依頼するなどして、事前に確認するようにしましょう。

まとめ

建物の外壁をリノベーションする方法についてご紹介しました。リノベーションにかかる費用は気になるところですが、外壁の状態に応じた施工方法を選択しないと短期間でメンテナンスが必要になる場合もあります。住宅の外壁のリノベーションを検討する際は、専門の業者に一度相談して、適切なアドバイスをもらうところからはじめましょう。

一般社団法人リノベーション協議会

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