リノベーションコラム

木造住宅のリノベーションを始める前に押さえておきたいポイント

2018.09.28
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リノベーションの魅力は、住宅の内装や外観を大幅に変更できるという点です。木造住宅は、工法や構造によって、鉄筋造りの住宅よりもリノベーションの自由度が高いのが特徴です。ここでは、これから木造住宅のリノベーションを考えている方に向けて、リノベーションのポイントや例をまとめています。

日本によくある木造住宅の構造

日本の住宅の特徴として挙げられるのは、多くが木造住宅であるという点です。その割合は地域によって異なりますが、8割を超える地域もあると言われています。これほどまでに木造住宅が広まっているのは、多くのメリットがあるためです。

例えば、施工費用が安く済むというメリットや、加工が容易に行えるというメリットです。
木造住宅に用いられる代表的な工法は、主に二つです。木造軸組み工法と、ツーバイフォー工法です。いずれも木材を用いるという点では同じですが、工法は大きく異なります。

木造軸組み工法では、柱や梁といった軸組を組み合わせることで住宅の骨組みを作っていきます。これに対してツーバイフォー工法では、規格化されている木材を貼り合わせて箱型の空間を作ります。木造軸組み工法の場合は、空間や間取りを自由に選べるというメリットがあり、ツーバイフォー工法の場合は高い耐震性や気密性があるというメリットがあります。

木造住宅のリノベーションのポイント

木造住宅は、こまめに手入れをしていれば耐用年数が100年を超えることもあると言われています。そんな木造住宅をリノベーションする上で、どのようなポイントを押さえておけば良いのでしょうか。

木造軸組み工法で建てられた住宅の場合、空間や間取りの変更の幅が広いという特徴があります。リノベーションはリフォームと違って大幅な変更や改善ができるため、木造住宅のリノベーションは自由度の高さが魅力です。

例えば、「壁をなくして広いリビングを作る」「一階の天井をなくして吹き抜けを作る」などの大幅な変更が可能です。理想の住宅を実現するためには、専門業者に相談しながら進めていくことが大切です。

リノベーションの際に注意したいのは、新しい部屋を作るという点だけでなく、痛んでいる部分を修繕することも併せて行うという点です。経年劣化による痛みや湿気、またはシロアリなどによる食害をチェックするのがポイントです。目に見えるところだけでなく、目に見えない範囲にも気を配ってリノベーションの計画を立てることで、リノベーション後に起きうる問題を未然に防ぐことができます。場合によっては補強工事も必要となるので、設計の段階で専門家に相談しましょう。

どこを変える?木造住宅のリノベーション例

子どもが小さい頃は子ども部屋を確保する必要がありますが、子どもが独立した後は夫婦が二人で住むことも多く、部屋が余るケースもあります。そんなときこそ、リノベーションで大きく変えてみるというもの選択肢のひとつです。

例えばリビングが暗い場合には、天井を撤去して吹き抜けを設けるというリノベーションも可能です。吹き抜けによって採光性が確保されるだけでなく、開放感も高まります。また、和室のある木造住宅の場合、和室をキッチンにリノベーションし、キッチンカウンターを設置することで、新しい夫婦二人の場所を作ることもできます。

さらに、室内以外にもリノベーションのポイントがあります。
例えば、木造住宅の特徴のひとつである瓦。この瓦もまた、大きくリノベーションが可能です。雨漏り対策も兼ねて屋根瓦をガルバリウム鋼板などに張り替えることで、耐久性とデザイン性を大幅に高めることができます。

内装・外観ともに大きく変えることができるリノベーション。施工の際には、まずは工法や構造のタイプを知ることから始めましょう。

まとめ

多くの可能性と自由度を持つ、木造住宅のリノベーション。今回は、日本によくある木造住宅の構造についてと、リノベーションのポイント、またいくつかの例をご紹介しました。木造住宅に用いられる代表的な工法である木造軸組み工法と、ツーバイフォー工法はそれぞれメリットが異なります。

木造住宅のリノベーションは自由度が高い分、修繕も含めて専門的な知識が必要になってくるので、豊富な知識と経験のある専門業者に依頼すると良いでしょう。人生の大半を過ごすことになる住宅を、少しでも快適に住める場所へと変えていきましょう。

一般社団法人リノベーション協議会

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