蛇口から出る水は飲まずミネラルウォーターを購入し、飲み水として、料理用として使う人も多い。ミネラルウォーターサーバーを置いてる家庭もある。水の安全性や味、健康に気をつかう人は年々増え、水道水とは別に水を買う暮らしをしている人も多い。
国土交通省では、水道水をそのまま飲める国は日本を含めて9カ国、そのまま飲めるが注意が必要な国は21カ国と発表している(2018年)
日本の水道水は地域の水を利用し、安全基準は水道法で定められている。日本の安全基準は世界でもトップクラスで、蛇口から出る水を飲める国である。
水道水を飲めることは当たり前のようだが、海外旅行に行くとき「生水を飲むとお腹をこわす」と言われたことがある人もいるだろう。蛇口から出る水を飲めない国もあるのだ。
ミネラルウォーターは井戸水や湧水などを原水としている。水道水の安全基準は水道法だが、ミネラルウォーターの安全基準は食品衛生法で、日本でつくられているミネラルウォーターはこの基準を満たしているものである。
水道水に塩素が入っているのは、必要だからである。塩素がないと、家庭に水を運ぶまでに細菌などが繁殖し、健康に害を及ぼすことになるからだ。安全確保のために蛇口から出る水には、必ず一定の残留塩素を含むように水道法で決められている。
ただ、水道水の塩素の味が気になる人も多いだろう。ミネラルウォーターは「水道水はおいしくない」という声で、一気に流行した背景がある。
普段からミネラルウォーターを購入している人はリノベーション時、浄水器などの導入を検討することをおすすめする。最近では蛇口側で塩素除去をする浄水器もある。
既存のキッチンをそのまま使うのではなく、新しくするなら浄水機能付きにするという選択肢もある。
各大手メーカーのシステムキッチンは、蛇口を浄水機能付きに変えることができる。オプション価格になるが、普段から水を買っているなら高くはない。
最近では浄水機能付きのシャワーヘッドも販売されている。肌や髪の毛に気を使う人に人気のようだ。シャワーヘッドだけ交換すれば良いので、気軽に取り入れられるだろう。ただし昔のシャワーを使っている場合、交換できない場合もあるので確認が必要だ。
ほとんどの浄水器には、カートリッジ交換が必要だ。カートリッジは消耗品であるとの認識をし、各メーカーの推奨する交換時期に定期的に行おう。
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