淡路・長澤の古民家再生ー小さな繋がりの輪

登録・解除事例をお気に入りに登録しました。

施工金額 3,600万円(税込)
物件種別 戸建
リノベーション形態 持ち家をリノベーション
リノベーション内容 水まわり,居室・その他
居住人数 3人
家族構成 ファミリー
築年数 165年
エリア 関西
面積 107.15㎡
施工期間 7ヶ月
構造 木造軸組み(伝統工法)

間取り

Before7DK+2N

After5LDK+N

淡路の奥座敷と呼ばれる長澤。
ため池と棚田の景観に、水車小屋や昔ながらの農の営みが今も息づくこの里で施主様は育ちました。

この古民家は、長澤の集落の一角に佇み、代々の記憶を刻んできた家。幼い頃、施主様は共働きのご両親に代わり祖父母様と多くの時間を過ごされました。縁側から眺めた山の稜線、土間に漂う薪の匂い、祭りの日の賑わい…その一つひとつが心の原風景です。祖父母様の他界後、時を止めたように残された家には、懐かしさと同時に「ここで再び暮らしたい」という願いが芽生えていきました。

その想いを後押ししたのは、近隣で弊社が手掛けた古民家再生。伝統を尊重しつつ若い世代にも誇れるデザインに触れ、「この家も未来へ活かせる」と確信されたのです。

長澤が育む人と人とのつながり。
一つの想いが、やがて地域に広がる輪となる——。
この古民家再生は、そのささやかな一歩でもあります。

一度改装されていた古民家を、古き良き伝統を尊重しながら、現代の暮らしに寄り添うデザインを加えた新旧が入り混じる古民家再生。

水まわりはすべて一新。
キッチンは壁付けのI型から対面型へ。モルタルとステンレスのワークトップは、かまどを思わせる佇まいに。二間続きの「だいどこ」と「なんど」は板間のリビングへと生まれ変わり、はしごを上がれば、りっぱな地松の梁を間近に望むフリースペースへ。玄関から続く土間と長式台は、かつての間取りをなぞりながらも洗練されたこの家の象徴ともいえるおもてなしの空間となりました。
中庭を通らなければ行けなかった不便なトイレは、普段使いの機能を集約した多機能トイレと来客用には別のトイレを土間横に設けました。柱も意匠として活かし、暮らしやすさと懐かしさを両立させています。

リノベーション後に親族が集まった際「懐かしいけれど新しい」と驚き、施主様のお母様は、「昔はこの大黒柱を布でいつも拭いていたことを思い出すわ」と懐かしむように微笑まれました。165年の歴史を刻む大黒柱は、今も誇らしげに佇んでいます。
近隣でも評判は上々。淡路島で生まれた小さな想いが、同じ想いを持っている人と繋がり、そして地域の人々へ、さらに未来の誰かへと、この家を通じて未来へと広がっていきます

⼿掛けたリノベーション会社

株式会社河原工房

オフィシャルサイトはこちら

所在地 〒569-1142 大阪府高槻市宮田町2-1-29 サンワビル102号
対応エリア 京都府・大阪府・兵庫県・奈良県
連絡先 072-668-7170

この会社のリノベーション事例

⼿掛けたリノベーション会社

一般社団法人リノベーション協議会

ページの先頭へ戻る

OFFICIAL ACCOUNT

  • facebook
  • Twetter